IF ・・・ MTB最初期のビルダーChris Chance が1982年に東海岸で立ち上げたFat City Cyclesが根っこ。 Fat City Cyclesは破産し、それを買収した会社がNYに移転させた(その会社はSerottaも買収していた)のを機に辞めたメンバーで1995年立ち上げたのが始まりである。
2~3 年前だったか? Rapha カラーのIF バイクを見たとき” これカッチョイイー”って。
自転車屋がアパレルと組んでブランディングするなんて新しいし、これ考えた人上手いなーなんて思っていた。 こうしてすっかり 『おしゃれ』 ブランドになってしまったけれど、露出度、認知度が高くなって来ると逆に 『IF&Rapha おしゃれでしょ』 的ドヤ感も醸し出され薄ら寒い気もしてくる。 売りたいけど売りすぎたらそのブランド価値を毀損するみたいな売る側のサジ加減が難しそうではある。
via IF BLOG
そのIFブログを見ていると去年終盤、長年居を構えていたマサチューセッツ州Somerville から、ニューハンプシャー州のNewmarket に移動することが伝えられていた。
『IF は大丈夫か?』 などと余計な心配が頭に浮かんだ ・・・ というのは、歴史は繰り返すの法則から言えばFat City しかり Merlin しかり今まで東海岸のフレームブランドの盛衰が会社の買収、移転を契機として起きているから。
移転はともかく、買収はそれまでの会社にあったスピリットを買収した会社がリスペクトせず、やがて職人が離れブランドが廃れると言う側面はあったかもしれない。
その点 IF は2007年にGary Smith がIF株の80%を所得した際、設備投資し作業場を大きくした経緯がある。 80%もの株を売り渡したとしても、その後Gary はメンバーとして同じ場所で働き、場所もスピリッツも保たれたから、IFは変わらず続いてきたと考えられる。
しかし、今回の移転はどうも様子が違う。
去年初めにはIFを抜け Tyler Evans 等重要メンバー3人が新しいブランドFireflyを立ち上げたニュースが伝えられ、IFサイトを見ればそれを補うように求人情報まで出していた。
そして久しぶりに、IFサイトを覗いて見れば・・・
IFのメンバー http://www.ifbikes.com/OurStory/OurPeople.html
元々アメリカの職場は出入りが激しいのだろうけれど、前に辞めたメンバー3人を呼び戻したのも含めれば、過半数が去年採用した急ごしらえのメンバー。 まあ、スピリッツは変わらないからいいのか? いや、こんなにゴッソリとメンバー変わってスピリッツが全く変わらないなんてことがあるのか? それより重要なメンバーが辞めて技術的にはどうなのか? 安定した製品が作れるまで時間が掛かるんじゃ? なんて思えてきたりもする。 アメリカでは、東海岸時代のMerlin のことをformer Merlin なんて言ったりする位だから、もしかしたら今後はIFも 『それSomerville の? Newmarket の? 』 なんて話になるかもしれない。
いずれにしてもこのIF の例から1つ言えることがある。 職人が辞める辞めないはなんだかんだ言って職場の移転という要因の方がずっと大きいようだ。
P.S. シルバー製ヘッドバッジ : 19g
Related to http://feticizm.blogspot.com/2011/10/firefly-bicycles.html
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カスタムでスターリングシルバーのヘッドバッジを($100レンジで)作ってくれる工房がUSにあるそうです。次回のカスタムフレームにつけようかな、と思っています。
返信削除Revolution Cycle Jewelry
見ました。よさげ。こんな工房があるんですね。
返信削除お値段も手頃だし、やおら作ってみたくなってきました。
と言うか、多分作ります。
Merlinの創業者の一人Mike Augaspurgerがチタンジュエリーの会社をやっているのですが、その辺りがこのようなサービスをやってくれたらストーリー的にも完璧なんですがねw