20140827

ヤンデレ村


 
下北半島を北上した。 大きな空、穏やかなアンヂュレーションは北海道を思わせるところもある。 

 
 

 
 

  
核燃料再処理施設が有る六ケ所村。
プロローグは原子力村のイメージとはまるで違っていた。  風力発電の風車そこかしこに回っていて送電鉄塔がにょきにょきと突っ立っている。 なんでも六ケ所村は日本有数の自然エネルギーの発電地でもあった。 六ケ所村はクリーンエネルギーの村でも有る。  


  


クリーンエネルギー気分を味わってからものの10分、日本原燃再処理工場のゲートがあった。  写真でもとパチリとやっていたら、警備員が必死で走ってくる。 面倒なので、ほんの近くまで近づいてきたところで、微妙なスピードでじんわり漕ぎ出してイジワルをした。 
 
 
撮影を制止するために100m以上も必死で走ってくる程のシークレットなら端からベールで隠せばいいのに。  でも、それをやったら、日本原燃は隠蔽体質だとかゲートまで隠しだしたとか言われかねないのでそれも出来ないのだろう。  被曝量は多いわ、走らされるわ、下はたまったもんじゃない。 
 
 
 

 
その僅か10分後、私は原燃のPRセンターという変わった形の施設に辿り着いた。 
私含め3人しか客がいない立派な施設で使用済み核燃料の再処理工場について勉強させてもらった。  

 
写真を制止しに走ってくる必死の顔に、PR施設まで作ってPRしちゃうコンパニオン嬢の顔がオーバーラップした。  結局PRしたいのか、したくないのか。 
 (あとで下北の人に聞けば、これは外部の人にPRするための施設じゃなくて、子供の頃からイベントなどを通じて原子力に親しませ、地元から反対者を出さないようにする施設だったようです。)
 
 
 

 
偶然にもその夜六ケ所村と日本原燃に関する番組をやっていた。
放置していれば、只の限界集落で跡形すらなくなる可能性が高かった村。 それが、原子力を受け入れてからは日本一裕福な村になった。 この現実を見れば ”核の危険と引き換えに雇用と富を手にしたシャブ漬け村” 等と悪口言われても反対など誰ができよう。 一般的に言っても危険なほど給料が高いし、国債だって利率がいいのである。 
 
 
 
結局、違和感を感じるのはその行動なのだろう。 後ろ暗いことをしている輩は挙動不審である。それはいつも何かに怯えているからだろう。 中国共産党然り、正当性を声高に叫んでおきながら、国民を情報から遮断してみたり。 原燃のようにゲート程度の撮影にすら制止に躍起になりながらも原子力PR してみたり。 竹中直人の笑いながら怒るオッサンか。 

  
 
そもそも 「原子力は安全」と言ってみたり「放射能はアンダー・コントロール」だと言ってみたり嘘を垂れ流すところから物事がおかしくなる。  国主導の事業はとりあえず綺麗事と建前を並べ立てる説明会など開催し体裁を整えるところから始める。 その後、反対派が座り込んでも機動隊など投入、制圧してやりたいようにやって金を撒いて黙らせるのがいつものパターン。 当然印象は悪い事も自覚しつつ、真顔の挙動不審。 民間では否応のないガバナンスの厳格化がすすみ倫理と効率化が両輪で求められるのに、ガバメントの方はまるで時代遅れの旧態依然。 

 

Related to:
http://urx.nu/azx9  指示を出す上がアレだと、警備員も不憫
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20140823

小川原湖の天然鰻



青森三沢である。 草ぼうぼうだけどサイクリングロードも有る。 こんな田舎じゃCRじゃなくて車道で十分と思いきや三沢近辺は意外と車が多い。  


春の青森では、天然うなぎは夏前からと言われまた馳せ参じたというわけである。 これは去年の夏、岩手の割烹での話し以来望み続けていたこと。(http://feticizm.blogspot.jp/2013/09/blog-post_3564.html
 

  

 
  


三沢基地にはアメリカ軍も居る。 
轟音の方を向いても姿見えず、その先を更にたどるとF16が低空飛行。
小川原湖では一部米軍基地が専有していて、アメリカンが子供連れで優雅に遊んでたりする。
一瞬日本に見えない感じ。  三沢から北の下北太平洋側は悪い意味で青森のイメージとはかけ離れたところがここかしこにある。

  
  

  
 


30分ほど掛かって出てきた。 
肉は穴子のような見た目。 口に入れた瞬間明らかに香り違う。 例えが出てこないけど香りが鼻に抜ける。 小川原湖はヘドロが多くてであまり綺麗な湖ではないのだけど変な匂いではない。 甘めのタレ、皮目の焼きが甘い、肉は厚くはないが脂がかなり多い身質。 初めての感じ。なかなか良い。 おまけにかなり安い。   
  
 
 

 
香りからして天然うなぎって思った。 でも若干疑いもあった。 脂は凄いのっているし、そして東京じゃ7000円は下らない天然うなぎが3300円は安すぎる。 試しに 「これ小川原産なんですか?」 と聞いてみましたら、店員さん 「そうですよ。見ますか?」  
 
 
・・・・
 
 
この色は間違いない天然の証拠。 養殖の腹は真っ白なのです。 
「うなぎ」は「むね黄」から来ていると言う説も有る。


  

 
 

 
天然うなぎ漁獲量日本一が小川原といっても、、東京の鰻屋で「青森産鰻」など見たことがない。 築地に出入りする料理屋に聞いても「青森産鰻」なんて見たことがないとおっしゃる。
 
 
この答えが、八戸の割烹屋との会話にあった。 
その店に客として来たという東京の鰻業者の話、青森まで天然鰻の買い付け交渉に来たけれど断られたという。 その理由は、「鰻は全て売り先が決まっている」。 この割烹屋曰く八戸の市場ですら天然うなぎなど見たことがないとか。 それで、本当に小川原湖が天然鰻漁獲高日本一なのか疑問ではあるけど、なるほどと。 
 
 
青森の市場に行くと面白いものに出会える。 こんなところに居るの?と思うワタリ蟹や天然とらふぐが売られてる。 割烹屋でも虎河豚焼きの他に夏なのに大きな白子!! 青森で虎河豚も驚きだったけど夏に白子まであるとは・・・海水温が低いからだろう。   そして、ボラも青森では身は食べるけど卵は食べないから捨てるのだそう。 この店じゃそれをもらってきてカラスミを作っていた。 色々地域によって食文化違いますし東京じゃ青森産の渡り蟹や虎河豚なんてみません。 これも良い地産地消でしょう。 東京が絡むとなんでも経済の理屈まみれになりますからねえ・・・。 


 
 
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20140815

My Choice



左のレスポチタンのパッケージは随分古い。
6 年くらい前にパッケージが変わる際に安くなっていたのを何本かまとめて買った最後の一本が無くなりかけです。 このオイルは随分気に入っていたし、何度か浮気はしたけれど結局こればかり使っていた。
まあ、TITAN って書いてあるし。
 
 
でも今年は京都の佐々里峠やら八幡平やら雪解けの泥水跳ねる道を随分走って気付いてしまった。 「これダメじゃん」って。 基本晴れ男なのでほどんどウエット性能知らずに過ごしてきましたけど、晴れの日の雪解け道は走るんです。  と、あらためてレビューなぞ見るとバッチリ、「ウエットに弱い」って書いてありました。
 
 
八幡平からキュルキュル言わせながら岩手県の自転車屋にピット・イン。 「油差して頂戴」 って言って出てきたのがこのCRCのスーパーチェーンルブ。 正直 「やべ、CRC か・・・」 って思いましたけど、間髪入れず、店のおっちゃんがスプロケ目掛けてブシューっとやったわけです。 「チョチョちょ・・・」って慌てて制止しましたけど、これが思いがけず良かった。 キュルキュル言ってる状態からの滑らか無音への復活度合いは感動するほどだったし、その後また十和田湖から雪解け道を20km程走ったけれど、まるで油切れする様子もなかった。 私の中では「CRCやるやん」 に評価は変わってました。 
 
 
でも、CRCに対するネガティブイメージって何故?って思い返すと556掛けると樹脂が溶けるとか、一時期よく聞いたネガキャン位しか思い出せない。 CRCは安物の粗悪品 ・・・ そんな知らずうちの刷り込みに影響を受けていた自分にも驚きました。 これレスポチタンの1/4ほどの値段ですし、もう幸せ情報満載した糞高い自転車専用オイルじゃなくても幸せになれます。 


最後に、タダで注油してくれた上に、へんな偏見を解いてくれた岩手の自転車屋のおっちゃんありがとう。



Related to:
http://feticizm.blogspot.jp/2014/04/blog-post.html
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