20131124

散 居 村



富山県砺波市の散居村 
 
 
砺波平野に離れ離れに転々と形成された屋敷森、そしてその主は家の周りを田畑として耕す。
家屋が1 か所に集まって集落を形成するということが無かったため、冬にはそれぞれの家屋が厳しい風雪に直接晒されることとなり、家屋の周囲にカイニョと呼ばれる屋敷森を形成してこれに対処するようになった 

 
  
  
  
  


村社会、村八分など日本独特なメンタリティーに由来するものと思えるけれど、その割にその言葉にネガティブなイメージをもつ人が多いようにも思います。 そんな群れて暮らす村社会に対し凛として個が独立して群れていない、それでいて散居村という言葉の通り大きな平野全体の「村」として大きなまとまりを感じることも出来る。 


 

   
 

  
きな粉にするだだちゃ豆を天日干しをするお婆ちゃんとお孫さん
その横では渋柿ではなく立派な甘柿が丁寧に吊るされて干されていた。
  


まだまだ、知らない日本がたくさんある。
 

 
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20131121

OLD NOKON


 
 

 
すぐに目に止まった。 安売りしていた NOKON が今はなきピカピカ仕様だった。
NOKONは以前Shimano用、Campagnolo用とあって、Shimanoのシフターは触覚がピヨ~ンと出ていたことから、アウターのピースが沢山入っていてShimano用がお得だなんて選んでたもんです。
FOR Campagnoloと書いてあるそれを見た途端これは古いと気づきました。 しかも、ごく初期しか生産されなかったニッケルクロームメッキ仕様。 こいつはご覧のとおりピカピカなんです。 おそらくコスト面と点錆が浮いてくる瑕疵からと思いますが、すぐにアルマイト加工品に変わってしまいおそらくあまり生産されてない。 少なくとも10年近く前のものだと思います。


  
電動時代になってこういうズリーセンパーツもドンドコ無くなっていくのでしょうけど、どうもつまらん。 
きっとプツプツと錆びてくること請け合いなんで先回りしましてWD-40 を吹いときました。 
ちょっと気を使ってできる限りピカピカを維持できたらいいのですけど。 
 
 

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20131117

真っ当

  
 


 
 
「安くて旨い」

「安くて不味い」
 
「高くて旨い」
 
「高くて不味い」
 
一番悲しい食事は?と聞かれて 「高くて不味い」などと答えるのはちょっと人生経験が足りない。
困窮し、安い飯しか選択の余地なく、出てきたものを口に運び案の定不味い時。 そのなんとやるせないことか。 不味い飯に対してではなく、この選択しかできないこの己に悲哀を感じることまで想像すれば一番悲しい食事は?と聞かれて 「高くて不味い」などと答えよう筈がない。 

 


ここの鰻は高い。 が、旨い。 当たり前といえば当たり前、しかし真っ当である。
初めて行った頃と比べると倍の値段付けになってしまったのは残念ではあるけれど、店主と話していると二年ほど前より始まった食べログでの評価の急上昇に伴い目がけてくる客増え、店の改装含め高級店として売っていきたい風も見えてそういう変化を見るのもよいような気もします。  まあ、なんのかんの言っても選択に安心感を持てる。 これは意外と有り難いとおもうのです。

 
もうそろそろ鰻の新子最後の時期。  
このあとは大きくても皮が厚かったり(鰻の世界では「ひねる」といいます)してきますから今年は今でしょう。


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20131113

Retrospect 5pins crank


 
細身のチタンにクラシカルな5pinのクランクもええなあと思うてました。 嘗てのツーリング車の定番は当然のスクエアテーパー。  生きてたのがツーリング車ブームの時代とは微妙にズレててオンタイムには知らないんで郷愁までは感じないのですけども。 
  
 
 
残念ながらTASTRONGLIGHTSUGINO PX じゃなくて、アメリカさんの企画物でVELO ORANGE社のGRAND CRU50.4BCD というもの。 クランク、ギアリングはTAシクロツーリスト並に磨かれていて結構出来がいい。 そして、スクエアテーパーなんでギア面が微妙に振れるかなと思ってたんですけどそれもなく精度もいい。 本体はボトル込みで560gSuginoBB236gだからセットで800gを切っていてUltegra6700クランクセットより軽いくらいだった。  更にタフラム加工のCampy Chorus FDDURA以上と思うほど剛性が高いこともありまして変速も問題ない。 形状的に踵が接触するのが気になるといえばなりますがそこはこのスタイルを選ぶとはそういうこと。  こうなると最新パーツに比べても引け目を感じるところが殆ど無いというわけです。 
 
  
 

  
 

 
これギヤ比がいいです。 
チェーンホイルの歯数は46/30、これでスプロケを中坊の頃から永遠ぶりの11/23 = 男ギアに出来ます。
 
 
  
この組み合わせだと一般的なコンパクト50/3412/26の弱っちいギアを組み合わせたときに比べても幅広いギア比を実現できる。 すなわちハイ側はよりハイギアードに(46/11= 4.18)>(50/12= 4.17) に、ロー側もよりローギアードに(30/23= 1.30)<(34/26=1.31) 。 これシクロやら非力な女子にも良いような気がします。
 
 
 
もっとも、変速1段あたりのギア比変化は当然大きくなるのでそこが気になる玄人な人にはだめかもしれませんけども・・・




Related to:
http://feticizm.blogspot.jp/2013/11/retrograde.html
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20131105

Retrograde


 
物事の変化のスピードがどんどん早くなって、それは自転車でも。
ヘッドチューブなんて何十年間も1inchでやってきたのに、僅かこの15年足らずで1・1/8 → 1・1/4 →  1・1/2 と、目まぐるしく太くなっていきはりました。  
 
 
情報化時代の決め手は分かりやすさ。 数字で横並びに比較する時代。 そんな時代の特徴は価格競争然り、相場の動き然り、一方向に動き出すと過度に弾みがついて大抵は戻りが来る。  剛性とか軽量化とかわかりやすい指標は当然先鋭化するわけで、どんどん太くなる。 どんどん強くなる。  どんどん軽くなる。 
 

     
 
 
押し入れを弄っていたら1inchフォークが何本か出てきました。
数字には出来ませんけどフレームに刺してみたらやっぱりいい雰囲気。 
私の寸法が変わらない以上、フレーム寸法は変わらない。 なのにパイプばかり太くなって貰っては困りますとも。 身長が変わらないのに脚とか腕ばかり太くなる人みたいなの嫌です。 
ダウンヒルでの安心感なぞはちがうのでしょうが、剛性剛性とアピールされましても、そもそも乗る人間がパワーアップしてるわけじゃないですし。  
 

 
これを使って久しぶりに自転車を組みたくなりました。 
 
  
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