20130130

FIAT 500

  
  
  

        
          
  
 
北イタリアでは殆ど見なくなったこのFIAT500 も、南イタリアではまだまだ現役で走り回ってる。
とは言え、一昔前南で走り回っていたFIAT500 と言えばバンパーが取れたものや、塗装が禿げてドアの下端が錆びて穴が開いている様な車体が大半を占めていた記憶があるが・・・
どれもこれも綺麗な車体と言うことは、生産終了後35年経って持ち主は買い換えられない理由の人から、こだわりで乗っている人へと代替わりしているのでしょう。
  
  
  
  
 
と、イタリアンブランドのSISLEY のショップにルパンのT シャツ。
イタリアでの日本漫画人気、そしてルパンが乗っているのがイタリアで過去に爆発的に売れたFIAT500 となればこれは鉄板でしょう。 
 
 

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20130128

Cyclist in Ischia





 
アマルフィーではどうしても自転車が乗りたくなってウズウズしていた。
イスキア島に場所を移動しホテルの人に言うたらあっさり借りられたのです。
  
 
 
それはMTBでアルミフレームにパーツにはXTが奢られていたりなかなかいい。
石畳が沢山あってアップダウンも多い道にはワイドレシオのMTBの方が適任だった。
早速海沿いの道を走ると現地のチームだろうか、周回をしているようで何度も何度も同じ黄色いウエアの集団を見る。




  
  
と、海沿いを普通にMTBで流していたら、前方に先ほどからよく見るイエロージャージが見る見る大きくなって追いついてしまいました。 どうも高速の集団から脱落して一人旅しているようで、こういう風景は尾根幹で練習しているショップチームの集団でもよく見ます。  
 
 
 
最初は、おっ本場イタリアのロードチームなんて思ってましたが世界中どこも同じようで、もし日本と同じようだとすると、この後家に帰って「今日もグルペット、トホホ」とかブログに書いていても不思議じゃない。

 
 

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20130125

Titanium Hub




今だ現役で使っています10 年も前のHOPE というイギリスの会社のチタンハブ。
チタンハブと言う名前に惹かれ嬉しがったものですが、金属の色味からハブシェル全体がチタンなのではなくピースに分かれたハブシェルの軸っぽいチタン色のところだけがチタンのような気もします。
 
 
 
そんなチタンもどきなハブとはすべてが異次元なハブがあのGOKISO から出てました。
 
 
 
   
   
    

   
 
  
  
航空機のジェットエンジンの設計思想だとか、時速300kmにも余裕のキャパシティーとか自転車にはまるで不必要な過剰品質とそれに跳ね返る68万円という価格。
 
 
 
馬鹿なもの作りはります。
でも、やはり採算度外視、糞真面目に糞馬鹿正直に作られたものだけが持つオーラにはやはり萌えます。特に弾性体衝撃吸収構造とか言うフィンガー形状のフィンでフランジを支えるこのディテール。 しかも無垢のチタン合金(Ti-6AL-4V)削り出し。 

 
 
こんなものじゃまるで目立たないし、こういうのを買う人ってのはフェラーリ乗って銀座あたりを流す人種と同種とも思えないし、かと言ってこのハブの性能が勝敗を決する様な戦いを演じているような人でもない気がするし、殆どパトロンとかタニマチ的な粋がないと無理な気がします。



Related to:
http://www.gokiso.jp/products/hub2.html
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20130122

Amalfy

  

   

  
 
   
  
 



ソレント半島の北側と南側ではまるで気候が違った。
このアマルフィ海岸沿いは真冬でも汗ばむほどの暖かさだし、美しい海岸が連続する断崖を走る道、そしてその道で結ばれた街は美しいかった。  そして街に入ればメチャクチャ旨い飯にありつける。
 
 
ほんとにここは本当に自転車で走りたくなって、何年後かわからないけれど絶対に走ると決めた。





そんなアマルフィーで出会ったサイクリスト。
ハンドルはベタ付な上にステムは長いし、このポストの突き出し。 
手足が長い西洋人ならではの自転車のディメンション。 ホリゾンタルフレームというのはこういうスタイルの人の為に作られてるんだなと。・・・ これでスローピングフレームだと寧ろ変に見える。
 

滑りこむように噴水の側に乗り付けると、噴水の水を口で直接飲む仕草がめっちゃ格好ええねん。
結構なおっさんやったけど。
  
  
  

 
で、その水を飲む先がこれやからイタリアさんはさすがです。
もっとも、もうひとつの方は小便小僧でしたが。



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20130119

NAPOLI PIZZAS


 
機体は高度を下げベスビオ山を真横に見ながらナポリにアプローチする。
 
 
スペインからLCCでわずか€80だったものだからナポリに飛んできた。 ナポリ空港はナポリ市街のすぐ側にあることもあって、ベスビオとナポリ市街を舐めながらの着陸はエキサイティングだった。
  
  
  

 
昔の旅のスタイルと言えばガイドブック等完全無視で、自分の嗅覚だけで歩きまわることだった。 そんなことだから、人に代表的な場所について聞かれても、「その側までは行った筈だけどそこは行ってない」 とかそんなことがしょっちゅうあった。
 
  
なのに、今はガイドブックにベスビオの火山灰土壌のワイン”LACRYMA CHRISTI”(キリストの涙) とあればそれを注文し、それほど好きでもないピッツァが必食とあればガイド通りに、老舗の名前があるそこへ行く。  素直に行動して嗅覚以外のところに出会うのも割と心地いい。
 
 
 
ところで、本場では老舗の有名店と言えども直径35cmもある巨大なマルゲリータが€7程度と安かった(本物の水牛の乳を使ったモッツァレッラで、牛の乳のは€5。)。 現地人はその馬鹿でかいのをペロッと食って出て行くが、食べるは遅いほうじゃない自分でもこの巨大なのには結構時間がかかるわけで、その内にチーズが固まって、ウォーっ。。。
 
 
  
   
  
  

  

 


そして街を歩けばこれぞナポリ。 
現地の年配者には、やたらと 「カメラとカバンに気をつけて」 と注意される。  
そして旧市街のスカッパナポリの細道は汚く洗濯物はためき、路駐の車のアナログな防犯装置が凄い。 外からも視覚的にアピールして盗む気をなくさせることがガラスを割られない秘訣。


 
  
 
  
  
    

人通りが一際多い通りにDi Matteo というピッツァ屋があった。 
さっきのピッツァが今ひとつ気に入らなかったのもあって思わず一枚マルゲリータを買い食いした。
包装など無いに等しく紙にクチャクチャと包むだけ、たった€1。 齧り付けば生地がまことに旨い。
これじゃマックも簡単には蔓延れまい。 そしてこのファストフード感覚が本来のピッツァの姿なのだろう。
  
 
  
ところでこのピッツァ屋の中ではラテン系に混じって平たい顔属がピッツァを焼いていた。(左から二人目の彼)  声をかけてみたらなんと日本人である。 イタリア語なんて話せないまま来てここで修行しているんだとか。 
これはいい。 日本には既に本物のピッツァは蔓延しているのだから、値段を含め是非この気軽に食べられる文化を持ってきて貰いたいなあ。
 
 
 
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20130117

Much further ahead


 
日本でも歩道を広げて半分を自転車道にしたようなものだったり、車道に色だけ塗り替えて自転車道にしたものが増えておりますが・・・
 
 
 
あんなに金をかけてもL字側溝を越える度にドシンバタンしますし、自転車と書いてある方にも普通に歩行者が入ってきます。 また車道の色塗り替えだけでは車がなんの躊躇もなく幅寄せしてきます。
でも、こうしてキャッツアイを敷設するだけで、わざわざ歩道を降りてまで人は入ってこないし、L字溝の段差を乗り越えることもない、車の幅寄せも無いとシンプルに問題が解決されている。 安価だし日本のどちらのタイプよりいい。  白線部に凸凹入りの塗装を施して注意喚起すれば、自転車がキャッツアイに乗り上げる心配もクリアできるでしょうし。
もっとも、日本のは金をバラ撒くのが目的であって自転車の為ではないのかもしれませんが・・・  

  
 

 
バイクや車に関するテクノロジーに関しては日本はトップを走っていることは間違いない。  
でも、それを活かし普及させる社会資本までとなると、財政破綻しかけのスペインやポルトガルにすら後塵を拝していると言えそうです。 (両国ではよく街角で車用の充電装置をみました。) 



電動バイクや電気自動車を活かすためなら街にこういった充電設備を設ける資金など民間は躊躇なく出すでしょう。 でも、それを設置するのが国道なのか?県道なのか?バイクを置く車道部は国道で歩道は県の管理ということもあります。 または、建設省と経済産業省など省庁縄張りの問題になるのかもしれない。 そんなことで認可をとるなどハードルが高すぎ民地にしか充電設備は設置できず民の力を活かしきる事ができなくなる・・・ これは想像ですが、まあそんなところだと思います。
技術がなくて出来ないのではなく、制度的な問題などが原因で出来ない、若しくはやりにくくなっている。
上手く金を撒く仕組みを作れていないというのは役人や政治家の問題なわけで、民の足かせとなっているということになるでしょう。
 
 
 
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20130115

Japanese in Spain

LEXUS in Taragona


 
Houchou in Barcelona 
 
 
 
今までの異常な円高の中、不利な条件の中でも日本製品は頑張っていた。


ホッとするのはそれはレクサスであったり、プリウスであったり、関の包丁であったり日本のテクノロジーや職人技に裏打ちされたものなど品質がよくてしかも結構高価格なもの。 もう西洋で見る日本製品は安くていいものという範疇の製品ではなくってなんだか誇らしい気持ちになる。
 
 

包丁では日本の主婦にはドイツのヘンケルなんぞが人気だけれどヨーロッパではハイエンドな包丁と言えば日本の包丁だそう。 特に洋包丁の本場、岐阜県関市の包丁は人気のようで一振り€300~€600 もしていて驚く(三ツ星シェフのMichel Brasの名前が入ってあったり)。 もっとも、今や高価格帯のヘンケルス社の包丁の大半はドイツではなく関市で作られているMade in JAPANである。
 
 
  

 
そして、これは流石。
右上7番目のメニューには”WAGYU=和牛”とあった。
スペインにはアヴィラ牛という銘柄牛があって結構これも旨い。 にもかかわらず和牛が食材として選ばれているのだから嬉しい。 世界の食の最先端を行っているといわれるバルセロナならいい。
(日本の報道を見る限り和牛輸出先を支那だけと思ってまして悲しすぎでしたから・・・)

 
  

 
やはり和むのはこいつ。
柴犬。 そして、これ以外にもリチャード・ギアのハチ公物語の影響でしょうか? 秋田犬も見た。
ヨーロッパで見る日本犬にも和まされる。
そして、日本犬はあくまでも我が強い動きで洋犬の如く従順な振舞いではないのがまたいい。



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20130112

Less is More



シンプルを旨とする建築にシンプルな自転車
建築家ミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe) のバルセロナパビリオンの前にビアンキのピストが置いてあって思わず切り取りました。 


 





建築家ミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)を知らなくても、ご覧のチェアとオットマンは見たことがあるでしょう。 このバルセロナパヴィリオンにスペイン国王を招待する為にデザインされたもの。

 



彼が放った”less is more” という頓知のような言葉

 
長々と宇宙について書いた文章よりも一編の短歌が遙かに壮大な宇宙を想起させる事があるのに似ている。・・・・ そんな風に自分は解釈しています。  これは人間が想像力を働かせる動物であることを前提としているわけだけれど、作る方だけではなく受け取る方にもセンスが必要なのだからむつかしゅうございます。


 
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20130110

Orbea 1953



バルセロナ旧市街のケーキ屋の前にえらいオーラを放つ自転車。
そのフレームにある名を見るとOrbeaとある。





そんな興味から店に入ってみたらこの店で働く店員さんの自転車で、なんと1953年の製造だそう。
Orbea と言えばスペインで一番大手の自転車メーカーで1940年代からは自転車を製造し始めたそうだから結構初期のもの。
鉄の自転車は錆びると言いながらも、今から60年も前の自転車がこうやって現役で働いてるの見ると鉄は大したもんです。 そして、錆びるといっても昔の厚みがあったであろうパイプであれば数十年たっても穴が空く程にはならないのでしょう。
 
 
 
そう考えると、錆ないといっても薄いチタンパイプなんぞでクラックが入った写真が散見されるのを見ればチタン自転車が本当に耐久性が高いといえるのか?はまだ、結論は出ていないのかもしれません。
  
  
 


 
で、このPastisseria Bubó というケーキ店、ググってみたら世界一のチョコレートケーキに選ばれたこともあるらしいバルセロナでも注目のケーキ屋でした。



確かに海外でありがちな頭が痛くなるほど甘いということもなく、日本並に甘さ程よい。 それでいてオレンジやマンドリンそしてハーブなどの香りは日本より強めで日本にはありそうで無い感じの美味しいケーキです。



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20130107

MERCIER



MERCIER、PEUGEOT、MOTOBECANE、GITANE ・・・ どれも昔はツール・ド・フランスには欠かせないフランスの自転車メーカーだったのですが ・・・   MERCIERは消え失せ、PEUGEOTはなんとか台湾製?で復活、他はどこかに名前を買い取られたりしてこれまた台湾製として生き残っている模様。 

 
 
MERCIERは中坊の頃パリのグランアルメ通りの店舗がサイスポで特集されていて食い入るように見ていたのを思い出します。 その頃よく見た車体は綺麗なメタリックの薄ピンクのイメージですが、このシルバーもシックでいい。 
変速機はスペインZEUSのがついていました。  スペインBarcelonaにて


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20130104

Renfe Ave Clase Preferente



スペインは日本と比べものにならないほどローコストキャリア(LCC)による移動が一般化しています。 マドリッド-バルセロナ航路などはバス並ダイヤで運行されていていて、値段も高速鉄道Aveよりずっと安い3000円程度から(だった)。  しかし、そんな熾烈な競争の先に訪れるのは淘汰で、去年2月その一角のSpanairが倒産してしまいました。

 

その影響か?競争相手が減ればLCCも値段を上げてきて、高速鉄道Aveに流れる客も増えてくる?   「?」というのは今までは前日でも2等車Touristaクラスでも普通に切符をとれたのに今回は満員の車両が多かったですから。  

 

そんなわけで、あまり乗りたくない一等車 Preferente クラスに乗る羽目になってしまいました。  というのも、その差は日本で言う指定席とグリーン車の差どころではなく、便によっては2倍以上の額にもなる。





オネエちゃんににっこりして貰ってご機嫌を直したら
ワインやビールなどアルコールを含む好みの飲み物を聞かれ、その後機内食同様のものがサービスされます。  このPreferente クラス以上は航空機並のサービスを唱っていて、まさにそんな感じ。

 

只、食事の内容は倍もの値段を払うほどでもなし、内装も昔のコンパートメントの一等車の様に何か華やかさを感じる様な仕立てでもなく樹脂類はプラスティッキー、シートの布もヨーロッパの実用車にありがちな質素なもので、2等車と比べても全くと言っていいほど豪華さはございません。


 
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20130101

2013 Countdown



スペイン・マドリッドのカウントダウン。
以前の印象だと、100発を超える盛大な花火が打ち上げられ、それとともに皆CAVAをあけてお祭り騒ぎだったが、どうも様子が違う。
 
 
 
花火が上がるは上がったけれど、多分プライベートで上げられたのがパチンパチンと。 空が花火で覆われるような瞬間が来ないばかりか雨まで降ってきた。   




 
そんな筈はないと盛大に上がる花火を待ち続け12時を5分過ぎ、周りは明らかにざわついてくる。
 そして更に5分過ぎ、諦めの雰囲気とともに花火の景気づけなしで酒を煽りだすもの、ポツポツこの場を去る者も出てくる。 
 
 
 
 
そういえば、ここで盛大な花火を見たのは欧州金融危機が起こる前だったか・・・
なんでも、現在スペインの失業率25%、若年層に限っては54% !!!
債務危機で花火が寂しくなっても騒ぎ出さない、犯罪率が急激に上がってもおかしくないのにそうでもないのはスペイン人の真面目さ故でしょうか?
 
  

少し寂しいカウントダウンで今年が始まった。 
 
 
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