20120207

食文化の厚み




食文化の厚みに度肝を抜かれた。 、
ワインに詳しくない私でも、スーパータスカンのSASSICAIA、スペインのVEGA SICILLIA 位は見聞きしたことがある。 よく見ればVEGA SICILLIAはラベルに1953年と印字された超ヴィンテージで、下世話にもその場でググってみれば日本では数万円というプライスタグがついているではないか!



実はここは、フィンランド空港待合いラウンジにあるバー。 プレミアムクラスのラウンジではない。 パンピーが行き交うごく普通のラウンジである。 そんななんの変哲もないバーカウンタにこれだけの高級ワインが普通にリーズナブルに頂ける。 



各国の空港を見ているだけでもおもしろくって、日本でも海外の客にアピールする為にだろう、国際線の到着ゲートから出口までの通路には 漆や焼き物、扇子等日本の伝統工芸品がディスプレイされていたりする。 ・・・・ 訳だが、どうもそれらを見ても日本でごく一般的に使われているものと言うよりは、ちょっとお高くとまった工芸品的なものが殆ど。



なのになんだ? このバーと言ったら下々の者が行き来する平場まで降りてきて日本じゃお高くとまってるととしか思われないような超高級ワインを普通に提供してやがる。 
完全な敗北感。 こういうレベルで根付いてないと文化とは言えないね。 残念ながら・・・・


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