20160127

Fe skillet



エエ感じのハラミが手に入りました。 
鉄のフライパンを買いまして、焼いたり、油塗ったり、物炒めたり・・・ そこそこ育ってきましたんで焼きにはいりました。 


あっ。 鉄のフライパンって洗剤で洗ったらあきませんで、黒錆つけながら油を染み込ませて ”育てる” タイプのやつです。
  
 
 


やっぱ、違うわ~
白い油煙が立つほどフライパンをあたためて、肉をドンと。 
多分300度位にはなってるはずでジュワーッっと一気にカリッと焼けます。
もちろんテフロンのやつだと、すぐに駄目になるような温度。
 

この焼き目見て思いました。 このフライパンはハラミよりヒレが簡単でいいなと。
高温で表面カリッと中はレアがベストなヒレ肉なんぞ焼くと非常に簡単に最高な状態に導ける。 わたしハラミはミディアムからちょびっとだけウエルダンよりが好きなのでございますからして。

  


 
チャーハンなんぞ作るときのことを考え片手で煽れるようにと1.2kg位までといたしましたら厚みは結果的に1.6mm。 熱容量はやはり小さいようで、火を小さくすると割とすぐに表面温度が下がるもようです。 まあ、表面温度を制御しやすいといえばしやすいので根菜も適当な感じで焼くのも容易いのですけど、もっと分厚い鉄チンのフライパンで熱容量活かしながら1kg以上の塊肉も焼いてみたいもんです。



それはそうと、高いゴッツイ鉄のフライパンを買うつもりでずっともったいぶってたんですけど、結局近くの金物屋で普通の日本製を買って1600円也でした。 その値段じゃ中国製のテフロンフライパンしか買えませんて・・・ これは優秀。

 
Related to:
http://feticizm.blogspot.jp/2013/12/swiss-diamond-skillet.html
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20160115

Different kinds of gray


 
バブルの頃イカツイ黒いベンツがカローラの如くに走っていた時代がありました。 一言”黒”と言ってもその頃はやっていたのはブルーブラックという色。 一見黒なんですけど、黒にブルーを混ぜて光の加減によっては少しブルー掛かって見えるという。 無彩色の黒ですら色んな黒があります。 ましてや中間色となると色にえらい幅が出てくる。
 


前にグレー皮でベルトを作りましたらすっかり気にいりまして。 私の中でグレー流行り。
「今から行きますわ」 と職人のおっちゃんのところに行きましたら、前より俄然種類豊富なグレー革
ほんまにこういう中間色ほど実際見なあきません。
 
 
 


  

 
・ 光沢のあるグレークロコ
・ 昔ながらのおっさんっぽいステッチなしのベルト
・ でも、市井で売ってなるのとはニュアンスが違うもの
・ サイドはニカワ仕上げではなく縁返し(縁を革で巻く仕上げ)で 


また、図面持参でおっちゃんと打ち合わせ

   
   
   
  
   

 
  

 
アイボリー文字盤には少しアンバー系のグレー、
色温度の高い冷たい感じの金属地文字盤には少しブルーがかったグレー

 
”グレー=無彩色” と、無防備にお任せなどしているといるとこの組み合わせが逆になったりする。

こうなるとまるで色が合わない。 と、エラそうに書いているのだけど、前回オーダーしたグレー革ベルトの色味で若干失敗こいだからこそリファインできること。  好きにできるビスポークだから、逆に失敗の範囲も広くなる。 そしてまた今回見えてなかった別の課題点が浮かんできてしまった。
”ビスポーク=好きにできる” は正だが、それがベストへの近道と思うのは幻想である。
 


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http://feticizm.blogspot.jp/2014/02/bespoke.html
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20160108

ドーバーの鯖


 
千葉という場所は公共交通の密度が低い割に人口は多い。 
なので皆車を使う。 特に幹線は千葉は自転車が快適に走られる場所は実は少ない。 

 
でも、幹線から外れた田舎道に入ると好きな景色がある。
だから、マップで見れば色が付いていない細い道に入ってみたくなる。

 
 

  
 

   
   


銚子の近く。 屏風ヶ浦の断崖の切れ目海に面して広がる段丘の野菜畑。
ほぼ野菜畑と数件の民家しかないような場所。
ひっそりしていて、静かで、でもこの冬でも太陽は眩しい。
 
 
 

 
銚子へ向かう南岸にドーバーラインなる道がある。
そんな名前で呼ばれていた記憶はないけど昔は有料の自動車道だった。 その道を今は自転車で走れる。 走れるだけで車はかっ飛ばしているし自転車で走って楽しい道ではないのだけど。 
 

昔は路肩に車を寄せて止めるような場所があった記憶があるけど今はほぼ無い。 車は高速で走り過ぎるのみ、そんな途中にガードレールでしっかり封鎖された海に降りる道がある。   
  
  
 

   
   

  
 

 
   

  
ドーバーロード ・・・ 分かるけど海峡でもないしイギリス側の断崖のように白くもない。
ここには何度も来たことがあるけれど、いつも白波がこのテトラポットに打ち砕けていたイメージが有る。 護岸用に作られた道もこの有様だからそのイメージ通りの環境なのだろう。 


冬なのに風は無く、海は凪、空は晴れ、穏やかな日。 地層から滲み出る水が断崖を伝い陽の光でキラキラと光っていました。









旭市から銚子方向は屏風ヶ浦と呼ばれる断崖が続きその断崖の西の端。 テーブル状の断崖が終わりストンと陸地の標高が落ちる。
  
 
千葉県の旭市のあたり、この地形的な特徴も手伝ったのだと思うけれど東北大震災で起きた津波でこの旭市も大きな被害を受けた。  その辺りに店はある。





 
  

 
 

 
極上鯖 ・・・ 水揚げの1%程しかない800g以上の鯖だそう。
生の鯖の刺し身、さば味噌、鯖寿司など鯖三昧。 
さば味噌とか刺し身とか温かい白飯が欲しくなる。 なので白飯も食べる。
そして最後に、ご飯がみっちり詰まった鯖寿司。  
そう、炭水化物過多、それが日本食。  だがそれがいい。 


 
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20160102

Early Bird



知る人は少ないとおもいます伊勢神宮の参拝時間。
終わりの時間は季節により変動しますが、朝は季節問わず5時からと決まっている。
まだ朝明けきらぬうちに旅館を抜け出し、伊勢神宮内宮に馳せ参じた。


 







  
  


思った。 
今まで何度も伊勢神宮に来ているけれど、昼間に来るのとは全く違う伊勢神宮。
空気は清廉でピリッとした冬の空気。 暗闇からベールを剥いでいくように周囲の輪郭が浮かび上がる。 そう、ここは天照大神が祀られた社。 ここは早朝かそれ以外かと言う感じ。 








  

 
天照大神には個人的なお願いごとをしてはいけないことになっている。
そして個人的なお願いはこの荒祭宮でする。  昼に来ると、迷える子羊たちが神頼みに訪れまくり長蛇の列になっている場所である。 

  
 





帰り際、明るくなるとともに随分人も増えた。
ここは神宮領内で闇夜が開ける時を過ごしたい。 そして空が白み冬至にはこの鳥居の真ん中から朝日が登る。 冬至のことを”一陽来復” というけれどそれは陰が極まって陽に転じるポイント。 陰から陽にいいことがどんどん増える。 そんな期待と予感を感じる冬至にここに参りたい。
 
  
  

  
 











また赤福。 当然二盆。
観光本には伊勢神宮参道のおかげ横丁営業時間は9:30~ とある。
”しかし” と言うか”なんと” と言うか、この赤福本店は朝の5:00から営業している。 

冷えた体、火鉢と温かい伊勢茶にひとごこち



賀 正 
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