20111117

LITESPEED チタンフレームエンド今昔

  

LITESPEED は自前でパイプを作り独特な個性を発してきたからエンドに頼るまでもないけれど、チタンフレームの場合その多くは無塗装で、チタンビルダーにとって目に見える個性を表し得る数少ない箇所の1つにエンドが挙げれれる。



今から思うと、不思議な位だけどライトスピードは2007年位まで大まじめにチタンのカーボンに対する優位性を語りまくっていた。 それは、重量対強度比にまで及んでいたのだから隔世の感がある。
日進月歩で進歩するカーボンに対して、素材自体の進歩がほぼ無いチタンが向こうを張るにはやはり無理があった。 特に残酷にも数字で表される重量的な戦いは熾烈を極めていて削れる金属部分をそぎ落とすしかない。



自転車に掛かる応力に応じてパイプの形状を複雑化し、無駄な大口径化を避け、必要な部分のみ口径をあげ、冷間形成で角張らせ高度を上げる。 そしてインゴッドの削れるところは痛々しいほどすべて削る。
  
  




大きさ、厚さとも痛々しい程削り混まれていて、ステーとの溶接面積は極小で不安なほど。 普通のメーカーで言えばリプレイサブルエンド並の大きさのものが直接ステーの先に付けられているという風である。 インゴッドはもっとも重量が嵩む場所だからきっとこの変更だけで数十グラムは軽量化してるんじゃないか?



確か右は2000年位~2005年位まで、左は2006年~採用されたエンド。
2006年と言えば、カーボンにガチで挑み続け、彼らが目指していたところの『チタンが一番』 を見せつける為に世界最軽量 770g Ghisallo を作った年、そして応力に応じた最適形状のパイプと言うふれこみでフレアさせたパイプをVortex に採用した年。 
最後のアガキと言うか、歴年のフレームを見ても最も本気度(必死度?)が高い年だと思う。
 
 
 
今から思えばカーボンにガチで挑むなどお笑いぐさだし、こんなに削りこんで危なっかしいもの作ってまでカーボンとタイマンを張る必要でも?と思った事もあった。 でも、こうやってフレームを引っ張り出して見るとそれも違う様な気がする。 




このエンドの変化を見るだけでもライトスピードがグランツールで戦っていた時期から、多くのメジャーレースシーンでカーボンに駆逐されてしまった現在まで、生きた化石のように戦い続けている彼らの姿勢を見る気がするのだ。
これほど大まじめにこんな危なげなものを作るチタンビルダーがLITESPEED以外に有ろうか? 危なかろうが、変形パイプに意味があろうが無かろうが、唯一無二と言うだけでその存在価値がある。 なぜなら常識的なチタンフレームなら数多あるチタンビルダーの中から選べばよいのだから。 




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