この下方向にフレアしたダウンチューブは2006 年のULTIMATE、VORTEX から始まるが、年度が新しくなるに従い徐々にその姿を変えている。 パッと見殆ど形状が変わっていないから見過ごしそうになるが、その変化に気付くとき思わず歓喜してしまう。 ULTIMATE、VORTEX ではその横幅が37.5mm ~ 31.5mm とヘッド~シートチューブに向かって直線的に細くなっいるのに対してARCHON ではヘッドチューブに近い部分から40mm ~ 29.5mm ~ 33.5mm と太ももが当たる部分を避けるように上から見たときにコークボトル型にくびれさせる凝った作りをしている。
これを発見したときに私は思わずニヤニヤしてしまった。 64Ti 板を折り曲げてこのような形に形成、溶接してパイプにしているのだからニヤニヤも仕方あるまい。 CANNONDALE はCAAD10 を発表したときハイドロフォーミングで同じく トップチューブをくびれさせ、アルミをカーボンのように自由に形成したとアナウンスしていたが、その時既に折り曲げてこのような凝った造作をしていた LITESPEED がこの点をアピールしていなかった点も泣けてくる。 もっとも、ARCHON T1を持っている人でもこんなマイナーなポイントに気付いているか疑問であるし、それを知ったからと言って歓喜するかどうか分からないが ・・・・
カーボン自転車をクオーツ時計、チタン自転車を機械式時計に例えれば、永久カレンダー時計などクオーツでは当たり前だけれど、機械式時計で作るとなる何百倍の手間とコストが必要になる。 なのに精度はクオーツには遠く及ばない。 チタンフレームに手間が死ぬほど掛かっていようが、コストが掛かろうが、剛性も重さもカーボンに叶わない。
それでもチタンがなくならないのは機械式時計がなくならない理由と同じであろう。
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