20111215

継承 AMANDA




赤信号で止まったすぐ横にとてつもないオーラを感じる。
ブリティッシュレーシンググリーンにゴールドの差し色でAMANDAとある、そしてホイルを見れば木リムにシクロクロスタイヤの車体。  しばらく見とれていたら、オーナーがやってきた。
こう言っては失礼だが、こんな渋い車体を選択するようには見えない二十歳そこそこのオーナー。



話をしてみれば、30年前に父上が作ったもので斯く斯く云々・・・ 最近その車体を譲り受け、丁度ビルダーの千葉洋三さんのところへ行ってきたところなのだと。 古い車体のわりに綺麗で驚かれたとか。
父親からこんなステキな自転車を受け継ぐなんて素敵な話。 



彼と別れてふと考えていた。
ドンドン新型が出て急速に旧型が色あせるカーボンじゃ家電を受け継ぐような感覚?で、こういう”イイ話”は成り立ちえないんじゃないか?   
BB30規格、スーパーオーバーコラムフォーク、剛性、軽量化、美辞麗句を並べ超短期周期で消費を喚起し続ける時代に、素敵な物語を紡げるだけでもプライスレスな価値がある。




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