20150226

造船所萌


 
『工場萌え』 ・・・ コンビナートに見られるあの張り巡らされた鈍く光るパイプ、鉄骨の架構、その姿に萌えるのわかります。 材質感は無機質だけど、パイプが血管のように縦横無尽に這っていてそのさまは有機的にも見える。 荒々しくも思える雰囲気は今にも動き出しそうにも見えるのに、何故か真逆に全く『静』な雰囲気もある。  そんなアンビバレンツな感じに萌えるのかもしれません。 



翻って、ここは工場というか?企業名は佐世保重工業、通称はSSK(佐世保船舶工業)である。 


 

    
   

  
  
  
  
  

 
大きな船が何艘も同時に作られていた。  
スケール感がつかめないが舷側はかなりのボリュームで、底から甲板まで4~50mもあろうか? イメージ的には15階建てくらいのビルに相当しそうな感じである。 ビルに例えたけれどまるでドライな建築現場にも見える。

 
  
  
 
  

 
なんか萌える。 
でもコンビナートを代表とする工場萌えとは明らかに違う。 ドライな建築現場と書いたが、それは船を巨大な部分ごとに作り組み立てていくことから建築スケールのプレファブリケーションを連想したからである。 只、かと言ってやはり建築現場とは全然違う。 萌え度が違うのはやはり躍動感があるからか。 完成の暁には世界中を航海する姿を知らず知らずのうちに連想しているからだろう。 動くということで言えば巨大ロボット製造現場に近いのかもしれない。



  

この街は造船の街であると云う事実を圧倒的視覚によって訴えてくる。
海からすぐに山が立ち上がり、造船所に沿って山に向かって道が高度を上げていく。 
要は見下ろすような視点からかぶりつける造船所。


 
そういえば戦艦大和が作られた呉も海からすぐに山が立ち上がってかぶりつき可能ですが、東京近場だと住友浦賀や、しまなみ海道の今治造船、三菱長崎造船所など思い返してもかぶりつき可能な造船所ってあまりないんじゃないでしょうかねえ。   



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