高知を走って感じるのは、山々に隠れるようにある里山と谷筋に流れる川の美しさ。
『古畑知っちゅう? 山の上じゃきに自転車じゃだれるけーど』(自転車じゃ疲れるけど) と、地元の人。
仁淀川の源流域の集落だといいます。 「古畑」でググってもそれらしい情報は何ら出てこなかった。
途中、佐川という場所。 有名な酒蔵がある。 高知の人はめちゃくちゃよく飲む。 当然高知にも酒蔵がいくつかあって、やはり重要なのは水である。 この酒蔵の酒には『仁淀ブルー』なんて銘柄まであって、当然のように仁淀川水系の水が使われている。
川沿いの道を山に向に向けて高度を上げた。 そこには山にへばりつくような集落。
琴線にビシビシ触れまくった。 ここを薦めてくれた人は良いセンスしてはる。
おばちゃんが庭の小夏を採っていた。 「食べろう、食べろう」(食べなさい)。と渡された。 小夏なんて高知の物産館以外では東京でも殆ど出回っていないのだけど、これが美味しい。 「美味しい、美味しい」 と食べていると、持って帰れと言って聞かない。 お蔭で、ハンドルにビニール袋を下げて走る羽目になる。 日本の田舎のいいとこ。
これだけの石造りの棚田が百選に選ばれるでもなく、その美しい姿がネット上に語られているでもなく・・・
何か不思議な感じ。
ネットの中にすべての情報があるかのような錯覚に囚われているからだろう。
何をするにもまずはググる情報化社会に暮らしているから当然なのだけど、そんなもの何処吹く風と何にも属してないかのように飄々としてある集落。 属してないのだからそんな情報はない。
知らないからこそ得られる感動。 15年ほど前までは、これが普通だった。
そういえば、高知はフルーツトマトの栽培で有名なところ。 東京でも高知産のフルーツトマトが結構な値札を付けて出ているけど、やはり地元は安い。 高知から佐川に向かうR33 はオムライス街道として、そのフルーツトマトを使ったオムライスで盛り上げていました。 (味は見たまま・・)
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