フランス最長の川、ロワール
そのロワールは何で有名かと聞けばワイン、そして古城巡りという。
そして、ロワール川沿いにはサイクリングロードが巡らされ、自転車で巡るにはぴったりとある。
ブロワ駅前で早速借りた自転車はGITANE。 私の自転車熱第一波はベルナール・イノーがツール・ド・フランスで連勝していた時期なのでこのフランスブランドGITANEは馴染み深い。 借りると川に向かって下りロワール川を渡る。 後ろを見返すとブロワ城とサンニコラ教会。
それにしても、古城めぐりというが何故このロワール川沿いに城が多いのか? それは、15世紀までは現在のパリを含むフランスの北部はイングランド領で、この辺りは英仏100年戦争鬩ぎ合いの場所だったと知った。 後ろに見えるブロア城はフランスを勝利に導いたジャンヌ・ダルクが1429年イギリス人に向けて軍を出発させる前に、ランスの大司教から祝福を受けた場所。 フランス人にとってはとても重要な場所なのかもしれない。
やっぱり日本がそうであるようにフランスも田舎がいい。
でも、そんな田舎道を宛てもなく走ったわけじゃない。
ロワールの城の中で一番壮麗な城といえばシャンボール城だとどのガイドブックにも書いてあって、その上、道脇には自転車推奨ルートとしてシャンボール城への道がここかしこに掲げられている。不案内なフランスで川沿いばかりじゃ嫌だとか、我儘まで言う私がそこまでしてもらってシャンボール城向かわない理由はなかった。
シャンボール城に聳える塔が彼方に見えてきた時は感動した。
パリの凱旋門もそうだが、ランドマークを望む軸(=道)を据えられたランドスケープデザイン。 弓状に起伏した道路からシャンボール城の塔の先端が浮かび上がってくるかのように現れるのである。
そういえば日本にもシャンボールと名のついたフランス料理店が幾つもある。 きっとシャンボール城に行ったこともないのにシャンボールと店の名をつ けているシャフも多いに違いない。 あのフレンチの鉄人、酒井は行ったこともないのに店名にラ・ロシェルと地名を付けている位なのだから。 私はと言え ば、シェフでもオーナーでもないのにシャンボール城に来たのである。 だから?とは言わないで欲しい。
フランスの王様は、アンリだとか、シャルルだとか、フランソワだとか、ルイだとか・・・ しかもフランソワ1世の子供が2世ならわかるが、それが名前が変わって何故にアンリ2世?と。
それはさておきこれだけ壮麗な城が、もともとはフランソワ1世が狩猟用に建てたものだとか。 結局は完成したのは子供のアンリ2世時代になってからなのだけれど。 この時期イタリア戦争に勝利し北部イタリアを手に入れたフランスに嫁いたのがメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスだと言うくらいは私も知っていた。 そう、イタリアルネッサンスの息吹がこのフランスに流れ込んだのである。 事実、このシャンボール城の二重螺旋階段はあのレオナルド・ダ・ヴィンチが設計したものと言われている。
最後に。
あのイタリアルネッサンス期に活躍したレオナルド・ダ・ヴィンチが人生の最期をこのロワール河畔のアンボワーズで過ごしたことをはじめて知った。 このアンボワーズ城の礼拝所には王の客人として十分な年金をもらい晩年をここで過ごしたという レオナルドダ・ヴィンチの墓があった。
あらためてダヴィンチについて調べるなんてことはない筈で、こうしてここに来なければ知らなかったこと。
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