酷道で知られる通称よさく(439)国道
谷筋の道は2車線化されたばかりのようで快適で酷道とは程遠かったのだけど、いきなり道は一車線の山道に変わり、すぐそこに天狗高原への分岐があった。
津野町の王在家(おぜいけ)地区。 在家と名のつく地名は中世からある田畑を纏める役務を担った古い地名だと聞いた。 山に入って行けば丸石を積んだ美しい段畑があり、静かな山里がある。 こんな山の中に古くから人が住んできた理由にはやはり耕作に欠かせない「水」があったからだろう。 そういえばこの山道を走る間ずっと水の音がしていた。
この津野町は四万十川源流域の町でもある。

東西に長く広がる石灰岩の山である。 大量の雨、そして水に溶けやすい岩質からミネラル豊富な水が生まれ木を育て豊かな森が出来上がる。 その石灰岩が溶け出し創りだされたカルスト地形。 日本三大カルスト(四国カルスト、山口県の秋吉台、福岡県の平尾台)の中で標高1485mは最高標高のカルストである。
その尾根が愛媛と高知の県境になっていて、度々高知県と愛媛県をまたぐ。 眼下に空気遠近で明暗が付いた尾根が連なりに夕日が消えいろうとしていた。 そういえば、自転車旅で山頂で宿をとる(とれる)ことは少ないのだから、このようなシーンには殆どお目にかかれない。
プレシャスというやつ
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