20140604

Titanium thread galling



1998年製Merlin のケーブルアジャスター用受け金物。

穴にはタップは切られておらず、ちょっと変わっている。
 

  
  

この受け金物の使い方というと、その直線部分に6角ナットの1 辺をフィットさせ、ナットにアジャスターをネジ込み入れる。 ナットとそれにねじ込んだアジャスターはワイヤーのテンションでフレームに止まっているだけである。
  
 
どうしてこういう受け金物にしたのか? 単に当時はこういうのしかパラゴンさんが作ってなかっただけなのか? 不思議でいたのだけどちょっと思い当たることが起きた。 
  
  
 


一番ハードに使っている自転車のケーブルアジャスターのアジャストが効かなくなってしまいました。
フレーム側の受け金物なのか?アジャスターか?どちらか、もしくは両方のねじ山が摩耗したことは間違いない。 RD側でテンション調節もできるので、ワイヤーを外して点検まではしてないのだけど、”チタンは摩耗に弱い ” ことを思い出しました。 
 
  
 
摩耗に関する性能を表すのが何なのがよく知らないのだけど、もしそれが表面硬度ならチタンのピッカーズ硬度≒300Hv に対してアルミ製アジャスターに硬質アルマイトやタフラムが施されていたならその硬度300~500Hv。 ならチタンの側のねじ山が摩耗してしまったこともありえる? Old Merlin の受け金物の仕口はこのようなことを想定したものかもしれないと思いだましした。 思い当たる例で言えばステムのハンドルの固定が緩み、増し締めしたことが複数回有るのはチタンステムのみ。 チタンの穴にステンレスのボルトをねじ込むタイプだったりします。 もちろん、ブロンズ色の憎い奴を塗布して組んでるんですよ。 
 
 

もしチタンのスレッドが摩耗していたら・・・直しよう無いよね



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5 件のコメント:

  1. こんにちは。いつも楽しく拝見させて頂いております。
    アドジャスターは遊びがあるのでありえますね。 でも原因はチタン摩耗よりアルミの摩耗ではないでしょうか。 もしチタンの方が摩耗していたとしてもエンザート挿入のためタップを手動で切るとかはやらないほうがよろしいかと。 チタンのタップ切りは大量の潤滑剤で高速でやらないと焼き付いて本当に固まってしまいます。 

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    1. ですよね。
      目の前でガチっと固まって二進も三進も動かなくなった現場に遭遇したことがあるのでわかります。 まあ、アルミアジャスターの方が摩耗しているだけならいいのですが・・・ ワイヤー交換は支障をきたすほど劣化しないとしないので当分はチタンなのかアルミなのか?どちらが摩耗したのかわかりません。 笑

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  3. 初めまして、東京在住のフーライボーと申します。昨年Merlin extralightを中古での購入を機にこちらのブログを知る事となり、毎回拝見しております。小生のバイクはシートステイが直線の17,000番台です。実は当時からアジャスターの仕様が全く分からず、バーテープからアウターが顔を出した辺りにジャグワイヤーのアジャスターを取り付けています。今回の説明で仕様の意味が分かり、なるほど…と感謝しております。ありがとうございます。これからも素敵な写真を期待しております。

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    1. はじめまして、そうでしたか。 時代もサーカニー時代でほぼ私のものとほぼ同じですね。 確かにこの受け金物、説明ないとどう使うのか?わかり肉ですよね。 ただ、ナットをつけると受け金物への飲み込みが少なくなって、アジャスト幅が結構少ないです。 なので実用上は。 普通のジャグワイヤーの方がいいと思いますよ。

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