20160115

Different kinds of gray


 
バブルの頃イカツイ黒いベンツがカローラの如くに走っていた時代がありました。 一言”黒”と言ってもその頃はやっていたのはブルーブラックという色。 一見黒なんですけど、黒にブルーを混ぜて光の加減によっては少しブルー掛かって見えるという。 無彩色の黒ですら色んな黒があります。 ましてや中間色となると色にえらい幅が出てくる。
 


前にグレー皮でベルトを作りましたらすっかり気にいりまして。 私の中でグレー流行り。
「今から行きますわ」 と職人のおっちゃんのところに行きましたら、前より俄然種類豊富なグレー革
ほんまにこういう中間色ほど実際見なあきません。
 
 
 


  

 
・ 光沢のあるグレークロコ
・ 昔ながらのおっさんっぽいステッチなしのベルト
・ でも、市井で売ってなるのとはニュアンスが違うもの
・ サイドはニカワ仕上げではなく縁返し(縁を革で巻く仕上げ)で 


また、図面持参でおっちゃんと打ち合わせ

   
   
   
  
   

 
  

 
アイボリー文字盤には少しアンバー系のグレー、
色温度の高い冷たい感じの金属地文字盤には少しブルーがかったグレー

 
”グレー=無彩色” と、無防備にお任せなどしているといるとこの組み合わせが逆になったりする。

こうなるとまるで色が合わない。 と、エラそうに書いているのだけど、前回オーダーしたグレー革ベルトの色味で若干失敗こいだからこそリファインできること。  好きにできるビスポークだから、逆に失敗の範囲も広くなる。 そしてまた今回見えてなかった別の課題点が浮かんできてしまった。
”ビスポーク=好きにできる” は正だが、それがベストへの近道と思うのは幻想である。
 


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