20120910

富 士 登 山



赤く印がしてあるところ。 ここが富士山頂のもっとも標高が高いところ。 
まさに The top of Japan

 
 
 
富士は大好きだけど、自転車での富士ヒルクラはまるで琴線に触れない。
富士に登ってしまったらあの美しい富士の姿は見えないし、木々で下界を望めるポイントも殆ど無い。
おまけに、観光バスには排気ガスをぶっかけられ続けるわけだし。
 
  
しかし、舗装路で登れる最高地点がちょうど森林限界にもなっていてその先からが良い。 
下界、そして雲さえも見下ろす爽快感は特別である。
 
 
 








600lmのライトを頼りに真っ暗な道を5合目へ。 自転車を止め、白んできた清廉な空に急かされるように二本足で6合目に着くとほぼ同時に太陽が姿を見せ始めた。 


そこには少なく見積もっても数十人の登山者がいたけれど、皆息を呑むようにご来光を見つめていて驚くほどの静寂に包まれている。 この情景を見るだけでも自転車を降りてあと一号だけでも登る値打ちがあると思う。




 
 


登りはとにかくきつかった。 ヘロヘロになった。 
去年は標高3500m付近から酸欠を感じたが、今回は3200m辺りからそれを感じて調子が悪い。
調子悪いまま登る残り標高差が270m570m じゃ気分的にまるで違う。   
生あくびはやたらと出るし、体の動きが悪くてちょっとした石にやたらとつまづく。 酸欠で足の上げ下げすら上手くいかないのだ。  明らかな軽い高山病症状だけど、吐き気をもよおす様な状況になることだけはないように度々深呼吸しながら登るしかなかった。 
 
 
 

 
  

 
 

 
 


頂上に来ればやらねばならぬことがある。 それはお鉢廻りと云う名の富士山一周。 
クラクラしながらも頂上についたテンションで火口をぐるりと回れば、河口湖、山中湖から箱根、そしてこの時期には海からの蒸気で殆ど見えないという駿河湾。 更には南アルプス、八ヶ岳までもが見渡せた。 
 
 
どこに居てもそこで見られる風景はそこにしかないのだけれど、やはりここからのそれはスペシャル。
実際見る風景も、きつい体調的にも、そして日本一高い場所からという気分的にも。





5合目から山頂まで2 時間で登るアスリートに先導して貰ったもんだから私なんぞはゴマメ状態で随分迷惑をかけてしまった。 そして下りでもこの砂と石だらけの急坂で体がガタガタになる。 もちろんその後3日は体を動かす度に爺さんよろしく 「痛い痛い・・・」。
 
 
 
登山やヒルクラで 「達成感」 なるものを感じたことなし、その上こんなにネガティブイメージを残しているのにもう既に「また登っちゃおうかな」 と思わせるのは流石富士なのだ。



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