20120531

マクラーレン Mclaren MP4-12C




今年日本で発売されたMclaren MP4-12C を始めて見た。
Ferrari Lamborghini も珍しくない東京でも未だショールームすらないし実車を見た人は少ないんじゃ? 


Mclaren のロードゴーイングカーと言えば1991年に出たF1と言うやつを思い出す。 1億円のプライスタグが付いていたにもかかわらずカーボンモノコックボディーを採用するなど採算度外視して作られていて売れば売るほど損をするという代物だったそう。 


そして今年日本で発売されたMclaren MP4-12Cはというと20年前に比べれば現実的?な値段2790万円でこれはポルシェターボとフェラーリ458の中間的価格。  この価格でシャーシ、エンジンともマクラーレン開発となればプレミアム感まで加わってお得な感じすらする。  
でも、実物見てもあの頃のようにピンと来ないのは自分の変化か?それほど格好良くないからか?はたまた、こういうものを良しとしない時代の所為か?


3.8リッターV8気筒DOHC TWIN TURBO
441kW600ps)/7000rpm
600Nm(61.2kg-m)/3000-7000rpm
MSRP:2790万円

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20120528

黒部黒薙温泉



日本一深いV字谷、黒部渓谷を走るトロッコ列車。
狭い車内、扉もない剥き出しの車内、手を出せばトンネルの壁にも手が届き、子供の頃の冒険気分を味わう。 昔は切符に「命の保証はしない」の文言があったそうだから、本当の冒険だったのだろう。



天気悪く世界遺産五箇山を巡る事は叶わず自転車括り付けトロッコに乗って秘湯黒薙温泉ヘ




深いV字谷、下には推量タップリの雪解け水、そして溢れんばかりの新緑。
オープンサイドからは、その風景を押さえようとカメラを構える沢山の手が出てきた







車窓からの風景に圧倒されあっという間に黒薙駅に着く
ホームから線路を跨ぎ温泉ヘ向かう急峻な岩肌に付けられたアプローチがまたよかった。
「危険」の看板、石はコロコロ落ちてくるし、水がポタポタ垂れてくる。 再びの冒険気分。







30分弱で鄙びた風情の温泉宿に着いた。 
宿の横を流れる川のあちらに雪渓が残っていて、そこかしこから高温の蒸気が吹き出している


露天風呂の脱衣場はちょっとした布テントで、風景と相まって秘湯気分を盛り上げてくれる。
さて入浴と、足を入れたらこのお湯が糞熱くて「熱っ、熱っ」とフリーチンポのまま大自然の元右往左往するより他無いのでした・・・





温泉地として有名で、トロッコ列車の発着地である宇奈月温泉は、約100年前の大正時代に湯量豊富なこの黒薙温泉から導湯管で温泉を引いた事が始まりだそう。(写真は導湯管) 
すごいなー 


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20120527

サイクルシティ富山



ヨーロッパじゃごく一般的になった共用自転車。 
1万円以下のママチャリが大量に売られ、今や傘のように無くなったり、盗まれたり、または自転車本体に近い額の修理費が掛かるなら、気軽に新品の安物を買い換えと言うスタイルが定着しつつある日本じゃ難しいのか?と思っていたら、富山で発見した。




料金を見れば期間毎の基本料にプラスして利用料が掛かる。
30分までは無料で、それ以上はかなり高い料金を見れば、基本はチョイ乗り、そして観光客よりも地元民の足として想定されているようだ。


と見ていたら、ごく普通のオバハンがサラッと乗っていった。 
実に目論見通り使われているようである。


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20120521

能登 輪島 白米千枚田



能登半島は情緒と共に暢気なツーリング出来ると勝手に思っていたけど、幹線は車も多いしそれはままならない。 しからばと、地図上に細く描いてある道に入ったらやっぱりいい雰囲気。
でも、「石川県」 の表示がなければ、奥多摩と言えば奥多摩だし、常に能登なるものを感じ続ける期待が大きいと肩すかし。 



  

目指したのは自転車で来ると決めていた場所。 
日本海に滑り落ちるような斜面にへばり付き水を湛えた白米千枚田。 
この時期に来たかった。



  

それは、海から続くように太陽と空が水面に映って綺麗だろうなあって





1時間以上土手に座って光の色が変わっていくのを眺めていた。
最後太陽は雲に隠れてしまって、真っ赤になるところまでは見られなかったけど。




勿論〆は能登丼


Related to http://feticizm.blogspot.jp/2012/03/blog-post_05.html 
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20120519

千早赤阪村 棚田




大阪府は生駒山の麓、すぐそこは奈良と言う場所に千早赤阪村(チハヤアカサカムラ)がある。
大阪唯一の村、そして楠木正成の生誕地。  


この村は昔ながらの棚田景観でも有名で、日本棚田百選にも選ばれている。  棚田好きにとっては丁度田植え直後のこの時期は水を湛えた棚田を見られると勇み足で出かけた ・・・ 








が、・・・ 「兄ちゃん、ここらはまだ用水路の草を掃除してる位やから田植えは520日以降やなぁ」  と言うわけでキラキラ光る水を湛えた棚田の景色を見ることは叶わない。
聞けば、これから棚田景観の要である田んぼ一枚一枚の土手を高くして作り直したり、それが終われば苗床とまだまだやることが沢山ある ・・・ と言うわけで後ろの息子さんは大いに悩む



このような機械を入れられない田んぼは、農家の高齢化や効率の悪さから荒れ果ててしまうか、もしくはオーナー制度を用いて都会の人に年単位で貸し付け農業体験と称して作付けを任せることも多い。  でも、ここではちゃんと農家の方が作付けを行っているし、ご覧のように農家のおばちゃんの笑顔もよかったわ。




大阪唯一の村に至るのに大和川、石川サイクリングロード走って行った。  歩く人が少ないこともあって多摩川や荒川なんぞよりよほど走りやすいは、ちゃんと作られてるはで驚いた。 
さすがシマノのお膝元である?  (登録有形文化財 「玉手橋」 昭和3年)  


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20120516

LEGEND Factory in Italy






イタリアはベルガモにあるLEGEND Factory と言う工房 


ステンレスパイプを出す工房も多くなってきたけれど、チタンに比べても溶接が難しいのか? TIGのビードが綺麗に出てないものを見ることが多い印象がある。 ならばこうやって磨いて削ってピカピカヌメヌメにしてしまった方がお互い幸せになれる気もします。 




Hand made by Marco Bertoletti とあって過去にはヨーロッパブランドの自転車開発を担当していたそうだけれど、2009年からはビスポークのハンドメイドフレーム製造。
使う素材はチタン、ステンレス、アルミ、クロモリ、カーボンと、なんでもござれでオートクレーブまで備えていると言うから本格的な工場設備ももっているようです。


チタン溶接はイナートガスチャンバー内で行うそうで、溶接後はPASSONI 程ではない溶接痕のスムーズ化。 ケーブルのアウトレット部の処理はなかなか綺麗そうに見えます。 LEGENDの刻印はちょっと中坊っぽいですが・・・。



P.S.  MTB のステンレスフレームが無いと前々回のCieloで書いたけど理由が分かりました。
ステンレス管は曲げられないからだそうで ・・・ ストレートチェーン&シートステーじゃMTB は無理ってわけです。  道理でステンレスフレームはどれもストレートステーです。 


Related to http://www.legendfactory.eu/

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20120514

自転車車載テスト



自転車を外積みする人にとっちゃ山道で横Gが掛かった時や急制動の時、走行中のちょっとした音がきっと気になるはず。 『おいおい、大丈夫か?』って


そんな実験。 残念ながら何を言ってるのかわかりませんが結構怖い。  
でも固定が甘ければ中積みでも平等にGはかかるんでねえ・・・


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20120511

Cielo Sportif Racer SE ステンレスフレーム



あのChris King が大昔フレームを作っていたとは知らなかった。
1978年に創業して2年間ほど、主にレーシングチーム向けに全国的にも有名ないくつかのブランドの名でフレームを出していたそう。 そして約30年後の2008年のNAHBS、いつものChris Kingスタイルで静かにCieloブランドフレームは発表された。


それがヘッドチューブに対してえらくコラムが太い上の写真。
1,1/8inchのヘッドパーツのスカートを切り取り、1inchヘッドチューブに直接ロウ付けしたところにオーバーサイズのフォークを(無理やり)挿入している。
その時のフレームの素材がステンレスのReynolds953。 


初っぱながステンレスと来れば、否が応でもその後もステンレスやらチタンに進むことを想像してしまったがさにあらず。 最初はクロモリのみでステンレスは去年からのラインアップCielo Sportif Racer SEで、しかもその殆どは今年になってやっとこさデリバリーが開始された様だ。











これがなかなかいい。
チタン、ステンはその素地が好きだから、ヘアラインにブラスト帯に鏡面文字の仕上げは好み。


スポルティフと名乗るだけあってゆったりしたジオメトリーが良い。 私のサイズだとBB下がりが少し大き目の73mm、チェーンステーも415mmと長めで、フロントセンターもまともな長さがあるし、吊しのフレームだけど今オーダーするなら丁度こんなジオメトリーといった感じ。 17サイズもあって更にサイズに応じてフォークレイクが変えてある細かさもアメ車らしくないのが良い。


更に、お値段も$2950(フレーム+フォーク) と割とお安い(日本正規でも良心的な価格)。 
と言うのも素材はアメリカKVAMS2 と言うステンレス管で、Columbus Xcr よりも強度的に良好なスペックなのにチューブ単価はレイノルズやコロンバスよりも安くて競争力が高いからだそうで・・・。  ただ、その分供給不足で納期はそば屋の出前状態の∞だそうです。


ところで、ステンレス管はチタンよりずっと高い引張強度などと宣伝されるのに、シクロクロスはほとんど、MTBは全く見ない。  
脆いとか壊れやすさに問題? 乗り味が硬すぎて向かない? そんなことがあって個体数がまだまだ少ないステンレスには食指が伸びずにいるんだけど・・・・ なんでやろ? 


Related to  http://cielo.chrisking.com/bikes/sportif-racer-stainless/
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20120508

DE ROSA TITANIO 94’

Berzin's 1994 De Rosa Titano from the Giro d'Italia at DeRosa Factory



SPEEDWELL以降も Bianchi, Colnago などチタンバイクがチームのエースだけに与えられたり、スポット的に特定ステージで使われたりしたことはあったけれど、グランツールにおいてチームのメインバイクとしてチタンマシンが初めて与えられたのが94年イタリアプロチームのゲビス・バラン(Gewiss-Ballan team)が最初だった。


デローザがチタンをリリースして僅か2年目のこの年。
チタニオに乗るエフゲニー・ベルツィン (Evgeni Berzinはリエージュ・バストーニュLiège - Bastogne - Liège)でランス・アームストロング Lance Armstrong)を抑え優勝。 そして1月後のジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)では、マルコ・パンターニ(Marco Pantani)やミゲル・インデュライン (Miguel Indurain)を後ろに従え優勝した。 
更にフレッシュ・ワロンヌ(Flèche Wallone)では1-2-3フィニッシュで表彰台を独占、ツール・ド・フランス(Tour d’France)ではピオトル・ウグルモフPiotr Ugrumov)が2位に入る快挙を成し遂げた。


父のウーゴ(Ugo Derosa)がチタニウムについて調査研究を始めたのが1990年。 その後次男のドリアーノ(Doriano)もTIG溶接を習得し93年にはTitanioをリリース、僅かな間に華々しい成績を収めることに成功した。  その後1996年にはレースバイクのメインストリームに成りつつあったアルミのMERAK、そして2000年にはカーボンフレームのKING をリリース。 デローザはチタンでのレース出場は無くなった。  


この後ランス・アームストロングが1999年にTREKの衣装をまとったLitespeedTTバイクでタイムトライアル優勝したこともあったが、チタンフレームだけでグランツールを戦うチームは2002年のLottoチームまで待たねばならない。


Related to  http://feticizm.blogspot.jp/2012/06/de-rosa-titanio-mentor-on-tig-welding.html
         http://feticizm.blogspot.jp/2012/04/speedwell-titalite.html

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20120505

どろんこ遊びのあと







シクロクロス遊び。 

整備さぼっていたら所々錆びてるし。

だって、走る度に準オーバーホール並の作業は辛いじゃない。

家の中でやるには泥だらけすぎるし、冬は外じゃ寒いし、夏は虫に食われる

だから春になっちゃったんだけど

念入りにグリスや注油してもキュルキュルいうの止まらなくなりました。 なんでやろ。 


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20120502

おねかん



ろーでぃー達の訓練の場として大人気の 『おねかん』 


その尾根幹線に沿ってすぐ横の高台には、このような素敵な道が何キロにもわたって整備されてます。 『多摩よこやまの道』と言いまして道のある尾根筋は、古代より武蔵野と相模野の両方を眺められる 高台として、また、西国と東国を結ぶさまざまな交通の要衝と して活用されてきた歴史ある道だそうで。





尾根幹線から富士と言うイメージは全くなかったのですが、よこやまの道に上がればこのように富士を望むことができます。



尾根幹を走るとき。 余りにも苦しくて新しく造った道なのに何故わざわざ曲がりくねって上ったり下ったりする必要があったのか? 恨み節っていたのですが、まさか古道由来のルートだったとは・・・(恥)


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