20120907

東海道松並木と鰻



相模湾の海沿いを走っていると東海道を大磯を過ぎた辺りにちょっと雰囲気が変わる場所がある。
道沿いに大きな松や榎が並ぶ「東海道松並木」 と呼ばれる場所。


1600年関ヶ原の戦に勝利をおさめた徳川家康が東海道の整備に着手し、このあたりの街道筋には松や榎などが植えられた。  車の通りは多いのにどことなく郷愁感じさせる。 





そんな松並木沿いでいつもいつも気になっていた。 
走る度にその松並木からチラホラ見えるはボロ屋然とした鰻屋。 
なぜか知らぬが、ボロ屋は旨いに違いないとか、旨くあって欲しいとか勝手な思い入れがあるのだ。
その前をちょうど昼時に通る機会が訪れた。  ”うな政” とある
 

 


この一年、うなぎ屋が沢山潰れいているらしい。
世界的稚魚不良で仕入れ値が上がりすぎて、それを売価に載せるとこの不景気時期じゃ客が来ない。
かと言って、売価を下げるべく今までより小さな鰻を使うと脂も減って「味が悪くなった」 と客が離れる。 
値段を上げても、付いてきてくれる客を持っている店しか生き残れないという厳しい状況だそう。

 
 
ここはといえば小さな鰻が1本半の三列並び中グレードで3100円。 鰻は小さいけど脂はある。
店構えがアレだからといって安いわけではなく、実勢並から少し高めだろうか。 
うな重の方はともかく、吸い物や骨せんべいはかなり化調風味だったのが残念。
なんといってもここは見るからにいい味出した歴史ある街道筋にあるうなぎ屋である。 そんな店の主人は早朝からせっせと出汁をとっていると勝手に思い込んでいるのだ。



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