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20150322

Stelbel



丁度物心ついた頃、チタンフレームというのが出てきた。 何故惹かれたのかよくわからないが、とにかく無骨に光るチタンフレームという存在に惹かれた。 当然その能書きに出てくるTIG溶接という言葉にも反応した。  ガキンチョの頃なのでその意味までは分かっておらず、ありのままその”ティグ”という語感を受け入れたというところなのだけど。
 
 
 
そのTIG溶接のフレームが日本で初めて作られたのは1980年のVIGORE。 そして自転車の本場イタリアではTIGウエルダーのパイオニア的人物Stelio Bellettiが1973年に創業したブランドがStelbel である。 私がクロモリの旧車を求めるなら2つのブランドしか考えていない。 どちらも当時のものは生産数も少なくあまり市場には出てこない。 その内の一つ、Stelbel が最近25年ぶりに復活した。 80~90年台、台湾の安価な自転車に押されてイタリアの多くの自転車工房が消滅した。  Stelbel もその一つである。 


 

 
 


自転車業界ではMASIやMOTOBECANE、Gitaneなどかつてのブランドが台湾やアメリカに買われ復活してるからブランド復活自体が珍しいわけではない。 ただ、それらは結局残っているのはブランド名だけでまるっきり別物に変身しているのが普通である。 Stelbel の復活はそれらとはまったく違う。 資本関係まではわからないのだけど、今でも御年70歳の元の創業者は週に一度はオフィスに顔を出し、フレームの制作はすべての工程をイタリアで行っている。 聞けばすべてをイタリアで行うことがStelbel ブランドにとって一番大切なことなのだと返してきた。 最後の仕上げだけをイタリアで行いmade in Italyを掲げる名ばかりのイタリア製フレームが横行する中、こういうスピリッツを大事にすることはなかなか立派だと思いました(たとえ台湾製のほうが精度が高かったとしても)。 もちろんStelio Belletti が創りだしたTIG溶接の当時のどのフレームとも違う個性が受け継がれ、クラシックスタイルに、そしてまたそれらをリファインし現代的にしたバージョンでStelbel を復活させている。 
 
  
 
Modello Integrale

ラグドフレームの時代のどれとも違う革新的なフレームと言われた。
TIGによる自由なジオメトリー 、個性的なクラウン肩、そしてドロップアウトなんぞはレトロフューチャーである。 そんな過去生産していたフレームが過去の形そのままで限定復活する。 しかもお値段も高くはない上にユーロ金融緩和で円換算だとじんわり安くなってきているのもいい。   

  
 

 
 
  
 
クラシックスタイルのModello Integrale 以外の新しいモデルもある。
40年前デザインされたレトロフューチャーをイタリアンが現代解釈したらこうなるという感じ。
イタリアンって往々にしてデザインのためのデザインします。 理屈じゃないよカッコだよって。 日本人は自信持ってこんなこと出来ないから無い物ねだりでこういうの嫌いじゃない。 いや、はっきり言って憧れる。 それとフェラーリやメルセデスなんぞも過去のデザインモチーフを現代的にアレンジして取り入れてますが、自転車でもこんなのあったのねってちょっと感動しました。 もっともナットは締めにくそうですし、チェーンステーは16X30の角材みたいなものんらしいから、乗り心地とか色んな所がどんなのかわかりませんで、イタリア物のお約束 ”初物は危険な香り” もプンプンしてます。 
 
 
 
最後にちょっと面白かったエピソード。
「このフレームって好きな色に塗ってくれんの? 例えば黒に近いようなディープなソリッドネイビーが好みなんだけど、どないなん?」とメールで聞きましたら、その答えがイカしてました。 「ロゴが黄色は決まってるから、お宅がいうディープなソリッドネイビーならPerfetto だ」 って。 黄色いロゴに合わない色は塗らねーよってことだそうです。 変に譲らないとこイタリアっぽいなーって。



Refered to:
http://www.stelbel.it/ 
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20141031

Aesthetic image



また3 時間以上いた。 ここに来ると毎回のこと
初めての自転車に嵌った時がクロモリだったからか実はこのイメージを引きずっている。 



90年代始めまではロードといえばほぼクロモリだった。  ツールで活躍するバイクを見ても、細いパイプに銀色のパーツ、薄いリム・・・ どれも同じで様式美とよんでもいい。 とはいっても、自分が持ってる80年台のクロモリとはまるでオーラが違うから、様式と言ってもどれも同じというわけでもないのかも。


ここまで綺麗なのは、レストアしてあるからだけど、店主曰く、『デカールの部分をマスキングしてそこだけ残して塗装を剥がし「a」の中に残ってるマスキングしきれないオリジナルの塗装色に合わせて塗ってるねん。 この作業がやってみるまで上手く行くかわからんし滅茶苦茶大変やねん。』  私なんぞは全部剥離して、デカールをイラストレーターあたりで再生して塗りなおしてレストアしてると思ったらさにあらず。 『印刷機で出した文字は綺麗すぎてオリジナルのデカールとは違うからそれが許されへんねん』 と。 それなんとなくわかります。 ヴィンテージの時計の文字盤再生でも、寸分違わず印刷してる筈だけど雰囲気としか表現しようのない差にガッカリすることがある。 ヴィンテージバイクは経験値が高くなく今はよく分からんのだけど、分かる気はします。 等とやってるとどんどん時間が経つ。

  


 
 


飛行機に乗せて運んだり、輪行したり、傷や汚れが侘び寂びよろしくなエイジング的外観の変化までおこし、気兼ねなく道具として時間を共にするのは無塗装チタンが最適と思ってるのだけど、こういう自転車と並べたらやっぱりアグリーでちょっと恥ずかし。 やっぱりクロモリバイクは純粋に綺麗だもの。  感性豊かな若い頃に聞いた曲を今聞くと染みわたるようにま入ってくるような、そんな感情もあるのだろうけど
 
  



ロストワックスラグを初めて使ったマラストーニ marastoni 。 この店が出来てから何度か目にしたけど初めての自分のサイズが目の前にある。 しかも2台。  トップチューブの長さが同じでシートの長さが1.5cm違うけど両方自分が乗れるサイズ。

  

綺麗なバイクだからこそ、サイズの違いによる完成車になった時のバランスが余計気になります。フレームとハンドル、サドルの大きさのバランス、ヘッドチューブ長と前後三角のバランス、シートチューブ長とポストの出のバランス、ポストが出てもステムは出過ぎちゃみっともないわけで等々。 紫の車体に白ロゴならバーテープもし白だな、だとか、ライムブルーグリーンのフレームだったら木リムだとか想像が膨らみます。


乗らない車、乗らないバイク、はめない時計とか ・・・ 使いもしないのに欲しいとか集めるとか超危険な領域です。 



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20130112

Less is More



シンプルを旨とする建築にシンプルな自転車
建築家ミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe) のバルセロナパビリオンの前にビアンキのピストが置いてあって思わず切り取りました。 


 





建築家ミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)を知らなくても、ご覧のチェアとオットマンは見たことがあるでしょう。 このバルセロナパヴィリオンにスペイン国王を招待する為にデザインされたもの。

 



彼が放った”less is more” という頓知のような言葉

 
長々と宇宙について書いた文章よりも一編の短歌が遙かに壮大な宇宙を想起させる事があるのに似ている。・・・・ そんな風に自分は解釈しています。  これは人間が想像力を働かせる動物であることを前提としているわけだけれど、作る方だけではなく受け取る方にもセンスが必要なのだからむつかしゅうございます。


 
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20130110

Orbea 1953



バルセロナ旧市街のケーキ屋の前にえらいオーラを放つ自転車。
そのフレームにある名を見るとOrbeaとある。





そんな興味から店に入ってみたらこの店で働く店員さんの自転車で、なんと1953年の製造だそう。
Orbea と言えばスペインで一番大手の自転車メーカーで1940年代からは自転車を製造し始めたそうだから結構初期のもの。
鉄の自転車は錆びると言いながらも、今から60年も前の自転車がこうやって現役で働いてるの見ると鉄は大したもんです。 そして、錆びるといっても昔の厚みがあったであろうパイプであれば数十年たっても穴が空く程にはならないのでしょう。
 
 
 
そう考えると、錆ないといっても薄いチタンパイプなんぞでクラックが入った写真が散見されるのを見ればチタン自転車が本当に耐久性が高いといえるのか?はまだ、結論は出ていないのかもしれません。
  
  
 


 
で、このPastisseria Bubó というケーキ店、ググってみたら世界一のチョコレートケーキに選ばれたこともあるらしいバルセロナでも注目のケーキ屋でした。



確かに海外でありがちな頭が痛くなるほど甘いということもなく、日本並に甘さ程よい。 それでいてオレンジやマンドリンそしてハーブなどの香りは日本より強めで日本にはありそうで無い感じの美味しいケーキです。



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20130107

MERCIER



MERCIER、PEUGEOT、MOTOBECANE、GITANE ・・・ どれも昔はツール・ド・フランスには欠かせないフランスの自転車メーカーだったのですが ・・・   MERCIERは消え失せ、PEUGEOTはなんとか台湾製?で復活、他はどこかに名前を買い取られたりしてこれまた台湾製として生き残っている模様。 

 
 
MERCIERは中坊の頃パリのグランアルメ通りの店舗がサイスポで特集されていて食い入るように見ていたのを思い出します。 その頃よく見た車体は綺麗なメタリックの薄ピンクのイメージですが、このシルバーもシックでいい。 
変速機はスペインのZEUS社のがついていました。  スペインBarcelonaにて


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20111215

継承 AMANDA




赤信号で止まったすぐ横にとてつもないオーラを感じる。
ブリティッシュレーシンググリーンにゴールドの差し色でAMANDAとある、そしてホイルを見れば木リムにシクロクロスタイヤの車体。  しばらく見とれていたら、オーナーがやってきた。
こう言っては失礼だが、こんな渋い車体を選択するようには見えない二十歳そこそこのオーナー。



話をしてみれば、30年前に父上が作ったもので斯く斯く云々・・・ 最近その車体を譲り受け、丁度ビルダーの千葉洋三さんのところへ行ってきたところなのだと。 古い車体のわりに綺麗で驚かれたとか。
父親からこんなステキな自転車を受け継ぐなんて素敵な話。 



彼と別れてふと考えていた。
ドンドン新型が出て急速に旧型が色あせるカーボンじゃ家電を受け継ぐような感覚?で、こういう”イイ話”は成り立ちえないんじゃないか?   
BB30規格、スーパーオーバーコラムフォーク、剛性、軽量化、美辞麗句を並べ超短期周期で消費を喚起し続ける時代に、素敵な物語を紡げるだけでもプライスレスな価値がある。




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20111126

シクロクロス ディスク Fixie PureBlood




UCI のシクロクロスレースのディスクブレーキ認可から2年弱、最近になってディスクブレーキ仕様のシクロクロスが各社からラインナップされてきた。  が、UCI の認可よりずっと前からラインナップされていたコヤツを選ぶ。 以前見て、カッコよかったんだもの。 
とっくに生産終了の品でしたが、そんな一品の在庫をオランダに見つけてしまってはい注文と・・・




自分が見ていたモデルはロゴが筆記体でカッコよかったんで即決したんだけど、モノが到着してみたらロゴがかわり派手になっていてアラララ・・・・と。
購入したモデルは見ていたモデルより一年新しいモデルだと、後で分かった・・・・
写真でも送って貰って確認してから買えよって話ですが・・・・盲目だったんだなぁ









  

クロモリ。 だからと言うか、やはりと言うか重い。 
最新のカーボン車体の2倍ってのは計ってみて仰け反りましたわ。  




なかなか凝ってます。  ワイヤーの内蔵加工もそうだけど、特にペイントが良い。
最近のフレームはロゴはデカール貼って、その上からクリア吹いて終わりってのが多いから表面は細かい凸凹があったりするが、こやつは肌がなめらか。
  


  


  





当然、フロントもヘッドバッジが貼られてるし、フォークも内側の色が塗り分けられていたりしてそれだけでハートにズキューン。 でも、重さを計ってみたら850gでハートブレイク。  クロモリ選ぶってそういうことなのです。


  
  



肝のエンドはリプレイサブルでした。  
エンドを交換することによってシングルスピードにすることも考えられているそうですが、どうもこれは鍛造アルミで曲がるより折れるタイプのエンドな気がします・・・・




さて、パーツは適当に持ってるもので組むつもりですが、問題がホイル。
フレームが重いだけにホイル位軽さと頑丈さを求めれば完組か? さりとて29er ホイルだと9mm径のクイックリリース仕様は選択肢が限られる状況になりつつある・・・・ 
まあ、こういう悩みは楽しみ以外の何ものでもないのだけれど



Related to  http://feticizm.blogspot.com/2012/02/crank-brothers-cobalt-xc-race-29er.html
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