梅雨と汗の時期を前にオーバーホールに出していた革ベルトの時計が戻ってきた。 振り返れば精度が出ていたこともあって10年OHに出していなかった。
時計師曰 「いくら精度が出ていてもテンプが片振りしていました、たまには健康診断に出してあげて下さい・・・」
ムーブメントシリアルナンバーから1920年代初めの製造。
1930年(昭和5年)精工舎(現SEIKO)が日本の技術力を示すためにセイコーシャ・ナルダン型懐中時計として模倣し制作したその元になったUlysse Nardin社製ムーブメント。
まだこれからもずっと愛着を持ってメンテしながらに使い続けることがイメージできる。 こういうイメージは自転車にも結構通ずるポイントじゃないかと思います。 チタンや鉄の自転車はずっと持ち続けることが想像できるんだけれど、自分が持っている自転車の中でもカーボン製の自転車だけは全くそのイメージが湧いてこない。 壊れたら未練なく捨ててしまうイメージ。
現実的にはカーボンフレーム修理は、軽いクラック程度ならその辺の電化製品とは違い買い換えるより直すほうが安く、金属フレームの再溶接より安くできたりする。 樹脂ですからいつまでもという訳には行きませんが、カーボンを直して乗るというのはありだと思うんです・・・
只、その「樹脂だからいつまでもは・・・」という本来的な部分を感じてしまうのがいけないのか? いつまでもメンテしながら乗って行くというイメージが湧かない。 更には愛着、所有満足感、が湧かないことに繋がっている気がします。 もちろんその感じ方は人によるとは思いますが・・・
90年前の機械は10s/day 未満の精度、今尚現役です。
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