朝一番、雨が降っていないことを確かめると外に飛び出す。
カルデラ湖である十和田湖は四方を外輪山に囲まれているのだけれど、湖面から250m up一番綺麗にこの十和田湖を一望出来るという発荷峠に登ってきた。
現実の山は雲で見えず、逆さに映った幻影だけがの湖面に浮かぶように漂っていた。
雲は低く期待薄でも、登ってくれば思わぬ幻想的な景色に出会うことだ出来る。
木漏れ日の下きらきら。
十和田湖から唯一流れ出る河川、奥入瀬渓流。 ここは自転車にもって来いである。
木漏れ日の下走るもよし、渓流沿いを曳いて歩くもよし。
水の音、風の音、虫の音、鳥の音、土の匂い、緑の匂い、幹の触感、岩の触感、土の踏み心地・・・
気分と興味に応じて自由に感じるのがいい。
この日も外せない秘湯をおふたつ。
超有名な酸ヶ湯、そして日本三大秘湯の一つ、谷地温泉とは同じ八甲田山系、6km程しか離れていないけれど泉質も雰囲気もまるで違っている。
酸ヶ湯は名の通り目がピリピリ痛いほどの酸と硫黄で万座温泉にとても似ているし、谷地温泉は硫黄も酸度もずっとマイルド。 そして秘湯の言葉とは裏腹に観光バスが乗り付ける酸ヶ湯とは反対に、谷地温泉は秘湯そのものの雰囲気で、廊下を歩けば長期滞在の湯治客の万年寝床の部屋が見えた。
「このホダテは生でも食えっから、焼ぎすぎではならねぇ。」
青森、秋田、岩手と回ったけれど若い子までグレートに訛ってたのは青森。
なんか、和むわぁ
十和田湖近辺は良さげな店を見つけられなかったこともあって青森市街、海坊厨という店。
前菜からホタテの磯辺焼き、松茸の鍋、その他で6品ほどのコースにデザート、コーヒー、生中から純米大吟醸 華一風やら結構な酒まで飲ませてもらってお会計3800円とか、、、卒倒。
そこにある自然景観、温泉、食材、料理、人。
旅でいつもと違う感動、発見をさせてくれる場所ほど好きになる。
この青森も間違いなくその一。
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