20151114

Japanesque



嫌いだったパリが好きになった理由。 velib' だけじゃない
それはフランス人と接する時、度々感じる日本に対する認識の深まり。
それは昔のfrom Japanと言った時の反応とは明らかに違う。 
 

モンパルナスの女性駅員など、日本のパスポートを出した時の反応が ”Oh cool!”  フランス人に”Japan=cool” と言う認識があることに驚きである。 当然そんな人もいてもおかしくはないけれど、この例だけではなく日本に対して好感を持っていると思われる人に毎日欠かさず会った。 


魚専門のレストランでは給仕が魚の説明で”いとよりの海藻バターソース” とかいう始末。”鯛”と言わず何故に”いとより”ってなるやん? 他ではメニューが読めず困っていたら”私、京都に住んでました”と言って日本語で説明を始める隣席のオネエチャン、 蚤の市ではミャンマーの古物の説明でピューマとジャガーの違いを辿々しい日本語で説明しようとするオッサン、”セーラームーン”や”神の雫” なんて日本語題名で話しだす子もいた。 ”ルイヴィトンに並ぶけったいな東洋人達” は今や日本人ではなく中国人に取って代わられ、日本の文化的国家としての認識はかなり上がっていることを認識した。

  
  
  
 

  
  
サントリーウイスキー”余市”・・・日本の市価が1500円が€36=4800円はやり過ぎと思うけど、ショーケースに漢字ラベルのウイスキーや日本酒が並んでいることが彼らにとってはクールに見えるのかもしれない。 南部鉄器はなんと€590=80000 円  そもそも良い印象で迎えられていなければこのような法外とも思える値段付けは通用しまい。
 


   
 
飲食店の変化も驚いた。 20年前はもちろんど10年前においてもパリにはたくさんの中華料理店があった。 なのに今や中華料理店は探さないと出会わない。 日本料理店はどの通りでも見つけられる程に多い。 かなり怪しい日本料理店も多いから、日和見的な中国人が和食店に鞍替えしたしたものもかなり多いことは想像に難くないが。
  
 



そして驚いた料理。
説明には”ブイヨン、セモリナ粉、プラム、鴨の生ハム” とあった
食ってみたらこれはそのまんま ”梅の出汁茶漬け”。 ご飯の変わりがセモリナのクスクス、プラムと説明されたものはまさにシソ香る日本の梅干し。 和食だとお茶漬けは最後だけど、この地では温前菜として出てきた。 大御所アラン・デュカスが日本橋の八木長の鰹ダシを使うと聞いたけど、ちょっとした小径のビストロにも日本の風。  日本のエキスをかなり感じたパリ。
 
 
 
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