包丁はアホみたいに40本くらいあって、その中でも半分は鋼の包丁でいわゆる錆びるやつ。
めったに使わない柳刃包丁なぞは、サビを落として油を塗ってピカピカを維持するのだけど、普段から使う包丁はわざと錆びずけしたものもあるけど、こいつらはあえて特別なことは何もしない。 食材を切っては洗って拭き、その繰り返し1年以上でこの表情にまで育った。 焼いたチタンにも通ずるなんとも渋い色になっとる。
やっぱりこういうこと。
なんでもエイジングが効くわけではない。 金属をはじめ木とか、皮、デニムなど、主に天然の素材から生まれたものは使い込むほど味が出る。 カーボンなどの樹脂やその手の合成品ってただ汚くなるだけで見た目も劣化の一方向。 こういう使い込まれた枯れ感や渋さをが出てこない。 いやいや、古い樹脂もカッコええでという人もいるのかもしれませんが・・・ やっぱり私はこっち派。
最後にKING も色によっていい感じにエイジングします。
黒アルマイトは退色し茄子紺になる。 この色がなんともいい。 高耐久で何十年も使えるからこそ。
ものは違うけれど、ROLEXヴィンテージダイバーなぞ同じような色に退色した古いアルミベゼルディスクは10万円以上の値段で取引される。 新品が1万円程どなのに・・・
”使い込まれたカッコよさ” とか”KINGのエイジング” などと叫んだところで、こういうとこ気付く人も分かる人も稀有ではある。
だが、それがいい。
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