人間は膝ほどの高さの水が押し寄せただけで流されてしまうのだそう。 ましてや数メートルに及ぶ波が押し寄せたら ・・・・ やはり波が来る前に逃げるしかない。
この三陸海岸沿いを走っていて目につくのが
”津波浸水区域 前方〇〇m、後方〇〇m” という看板
逃げる際に先に行くべきか?逆方向に行くべきか? 生き死にに関わる実践的な看板である。
田野畑村机。 見た中では37m が津波に依る浸水区域の最高標高地点だった。 12 階程度のマンションに相当する。 津波の到達高さとしては無人島を除けば同じく宮古重茂姉吉地区の40mに続く2番目の高さだった。
津波自体の高さは岩手よりも福島の方が高かったようだけれど、その特長ある地形から津波の遡上高さは岩手の方がずっとたかかったようである。 海からすぐに断崖が始まるリアス式地形によって海に繋がる細かな入江には逃げ道の亡くなった津波が陸地を駆け上がった。
一番の遡上高さだった姉吉地区には1933年の三陸地震による津波の後建てられた「此処より下に家を建てるな」 の石碑があり、その教えを守っていた姉吉地区では東日本大震災の津波の被害を免れている。 これもまさに、 実践的な教えである。
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