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伊勢に至るのに伊勢湾は随分と遠回りを強いやがる。 ならばと豊橋で新幹線を降り、渥美半島の西端、伊良湖岬から鳥羽へフェリーで向かう手があるではないか。 旅の途中、船の移動を入れるだけで、ピリッとスパイスが効いたように一味違うものになる。
ただ、”船で伊勢詣” その響きの魅力的なこととは裏腹に渥美半島は止まって景色を眺める気にさせる場所は殆どなかった・・・
伊良湖岬では渥美半島名物の大アサリを頬張ると急いでフェリーに飛び乗った。
汗だくだった。 乗り遅れると1時間半も待つ羽目になる。 時間がない時に、輪行袋に入れなければ+1000円と言われて泣きながら輪行袋につめこんだのである。
お伊勢参りは外宮から参るのがしきたりである。
天照大御神などという聞いてもよく分からぬ神様より、私的には豊受大神が食物・穀物を司る女神というわかりやすさもあって ”霊験あらたか感” が強い。 そして、皆こうしてパワースポットなる石に手をかざしは、その手をデコに擦りつけたり、「手が温かくなる」等と言っては感動しているのを見て、日本の今の幸せぶりを噛みしめるのである。
場所を移り伊勢神宮の内宮は右側通行になっている。
橋の下を流れる五十鈴川の流れ、全体が醸し出す雰囲気はなぜだか外宮よりずっと畏まったものに感じる。 なんというか、鶏まで偉そうである。
内宮の参道はいつも賑わっている。
土産物屋や飲食店が軒を連ね、あの”赤福” の本店もある。
伊勢詣の数だけここを通っている筈なのだけど、伊勢うどんは初めて。
”極太うどん=コシが強い” という見た目からくる先入観と口に入れた時の食感のギャップが凄い。 小さい頃にも、親に連れて来られなかった理由がわかった。
これはアカンやつや。
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