鋼の包丁なのに一切手入れしないうちのオカンの包丁研ぎました。
刃の欠けを修正したのはもう2年近く前。
吉實の包丁はまたもや悲惨な姿に成り下がってました。 いや、前回鉄を守ってくれる黒錆まで綺麗にとったもんだから、赤錆まで出てきていた。
前回は刃の欠けを修正してから肉厚を漉かずズボラかましたもんだから、刃先からモリッと厚みが増し鈍角な刃になってましたんで今回は厚みをすきとって食材に対する刃の入りを良くする方向で。
切刃の厚みをそぎ落とし切っ先ほど鋭角に、刃元は若干鈍角に。
ハマグリ切刃に小刃つけて、ジャジャッとサビを落として出来上がり。
刃の欠けを修正するより厚みをすき取る方がずっと大変でした。
吉實の包丁、有名人が使ってたとか、作り手は江東区の無形文化財だとかマスコミその他で取り上げられている。 でも、聞けば作り手と言っても鍛冶屋でもなし、刃付師でもなし、だとしたら包丁造りの定義ってなんだろ? 素人の人が包丁造りと聞いたらトンチンカンチンと火花散らせながら包丁を叩く包丁鍛冶なんぞをイメージするんじゃないだろうか? 外注でオリジナル包丁作らせてる包丁屋も良く言えばプロデューサーだけど、悪く言うとデパートの催事で全国を回ってるオリジナル包丁を売る包丁屋? いいものとは思うけど値段はすごく立派。 商売の仕方はそれぞれだけど、自分が使ってる包丁の中でもっと安くてもっといいと思うのは確実にある。 ただ、そういう気付きに至るのにかなりの時間とお金を浪費しているから偉そうにも言えませんけど。
http://feticizm.blogspot.jp/2013/03/blog-post.html
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