Merlin Metalworks ブランドが売られたそう。(
http://reviews.roadbikereview.com/tag/merlin-metalworks) 今年
3月のことなのでもう既に新しい話題ではないけれど。
記事によると、
ABG が売った先は
Competitive Cyclist ・・・ ここはリテールショップとして有名だけど、まさかリテーラーにブランドを売るとは・・・ 少なくとも
2012年までは
ABG が
Merlin ブランドの商品を製造しアジアンマーケットで販売する権利を持ち続けると書いてある。
何故アジアに限定?、
2012 年以降は?
Competitive 主導で台湾とか中国辺り生産の
Merlinになってしまうのでしょうか?
蛇足ですけど、
LItespeed カーボン、
Quintana Roo カーボンの成功で
ABGは
1998年以降、
LItespeed や
Merlin, Quintana Roo 等を買収して以降最高の収益をえたそう。
実際よく売れていたのか?それほど売れなくてもやはりカーボンは利益率が高くて儲かるのかわからないけど商売的には成功していたらしいです。
チタンと言えばこのさざ波のようなビード。 この美しいビードで自転車界のランボルギーニ等と言われ、これを有名にしたのが
Merlin
話戻すと
Merlin ブランドが売られるのは
1998年の
Saucony、2000年の
ABG に続き
3 回目です。
ここまでブランドが売られ売られて流浪すれば何が
Merlin なのかよくわからない。 実際、その度に職人は地元に残ったり移ったりでほぼ元の片鱗を残してないだろうけど・・・
只、そのお陰で? チタニウムフレームにおいては後生に大変な影響を与えた事は確かで、
Seven の
Robert Vendermark も
Merlin 出身だし、
Independent fab も
Merlin が
ABG に売られてマサチューセッツからテネシーに移転る際に職人がごっそり流れたお陰で
Crown jewel Ti が生まれたわけで
Merlin 無くして現在のチタン製自転車にまつわるアレコレはなかったかもしれません。
ちなみに創業者の
1人である
Gary Helfrick (ヘルフリック) は、
Fat City で初めてのチタン製
MTB を作ったと言われるし、その後も
ibis、Lemond、Serotta、等のチタンフレーム製造に携わったり、アンコテックやレイノルズのバテッド管製造にも関わる偉大な人物。
Serial no 16400 ・・・・
1998 年製
Saucony に身売りされた年の製造である。
Merlin から
Robert.V が独立し
Seven を設立したのが
1997 年で
Merlin をやめた職人も数人いたそうだけど、まだ重鎮
Tom Kellog が居た頃だし、今年
Fire Fly を立ち上げた
Tyler Evans が
Independent Fab にヘッドウエルダーとして移る前と言うこともあって、
Merlin もまだ死んではいなかった頃のものだと思いこむようにしてます。
今写真を見ればチェーンステーにうっすらと埃。
Merlin がまた身売りされたと聞けば、ゴソゴソと引っ張り出してきたと言うわけです。
アンコテック製のバテッド管? この時代のものとしてはとても軽くて
1260 ㌘程、
Extra light の名は伊達ではございません。 置く場所さえ許せば
1inch の
Wound upフォークなんぞをくっつけて旧車として組み立てたい気満々なんですけど ・・・
このシンプルでありながら個性を感じるエンドにセンスを感じます。
Related to:
http://feticizm.blogspot.jp/2013/04/merlin-titanium-bikes-reborn.html
_________________________________