20140528

丸山千枚田



何処に行くのも峠ばかりの八方塞がり
峠を越え坂を下ってきたらばこの看板。 正確には今走って来た方向も含めて三方塞がりだけど、看板からすると右折で許してもらいたいが、行きたいのはまっすぐだし、結構疲れていたし・・・ 
要は窪地のボトムに居るわけでやはり気分は八方塞がり。

 
熊野大社に向かう熊野古道。 内陸へ向かう中辺路という道である。



  
   
   
  
 
 
  
  
  


熊野古道と何度か連呼しておきながら、本来の行き先である熊野本宮は横目で受け流した。 
来たかったのはこの丸山千枚田だからである。



江戸時代初期には2000枚以上、バブル期後には農業従事者の高齢化、機械化が出来ない、後継者不足などで500枚にまで減った。 今はオーナー制度などにより1300枚にまで復活している。
千枚田と名乗りながら、千枚に満たない棚田が殆どな中、ここは文字通り千枚以上の立派な千枚田。

 
TPPの議論では必ず出てきます。 農業の効率化、競争力って。
その観点だけじゃこんな非効率しかあり得ない田圃なんぞやってられませんねえ。 ありのままの自然より人間が手を加えた美しい里山の風景。  すべての田に山の水を行き渡らせる水利技術、美しい野面積みのディテールを見せる土木技術、長きにわたって培った文化ですよ。 だから、棚田とあれば惹かれてこうして来てしまいます。  安倍ちゃん頼むぜ。




 
 





山を走りまくって、疲れた体を受け止めてくれるようにゆったりと流れる熊野川。
エピローグは夕日の中を熊野川沿いに再び海へ。 
和歌山、勝浦って天然生ホンマグロが獲れるんですね。 初めて知りました。  



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20140525

熊野古道伊勢路


 
道自体が世界遺産に指定されたものは珍しい。
スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラに続き熊野古道は2 件目である  
   
  

もっとも、伊勢神宮と熊野三山を結ぶ熊野灘に沿うこのルート、熊野古道伊勢路は世界遺産には含まれていないのだけど

 

   
    
  
    
 
 

  
地元の人に聞けば、伊勢路古道は波打ち際から、山の峠越え、その中には江戸時代から続く江戸道、明治期に入って人馬がより通行しやすく整備された明治道などいろいろだそう。 当然、国道や有料道路によって分断、消滅したものだってある。 
 
 
 
始神峠なんていう神々しい名前の峠に向かう江戸道に入り込むとそこは鬱蒼と茂った道だった。 嘗ての古道というものはこのようなものだったのだろう。 
 

  
  

これぞ、熊野古道という道。 


紀北町と尾鷲市の境界、馬越峠である。 
熊野古道の全てはとても走破しきれないけれど、ここだけは来てみたかった。 
熊野古道伊勢路の中でもっとも美しいと言われる江戸期の石畳。 尾鷲檜の木漏れ日道。 


この雰囲気、
そして国道が土石崩れ復旧のため通行止め。 迂回路はかなりの遠回りを強いられると聞いて、江戸の人よろしく、この峠を自転車を担いで越えるのも悪くないと思った。  
 
 
 
  

     
   
  
  
  

途中には旅の安全を願う夜泣き地蔵や一枚岩の橋など史跡があった。
苔がうっすら生えた湿った石はえらく滑って何度もズッコケた。


350m アップ、這々の体でたどり着いた峠
脛やら肘やらは石にぶつけて痛いし、リムからフレームから自転車まで傷だらけになっていた。  
 

  

 
峠にある分岐からは地元の方に道案内してもらって標高522m天狗倉山を目指す。
柵すらないこの絶景。 汗だくの体に海から吹き上がる冷たい風がとんでもなく気持ちよい。

 


  
  
   
  
    
    
 
 


峠を越えると、古道は嘘のようにノホホンとした道。 
これ古道?と人んちの軒先やら信じられないような路地もある。
  
 
ちょっと雰囲気だけ味わうつもりがコッテリしすぎて余裕のタイムオーバー 
でも越えて初めて分かる馬越峠。 
  
 
 
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20140522

JETSTREAM modification


 
ボールペンの書き心地では三菱鉛筆のジェットストリームを上回るものが見当たらない。
それくらい気に入っているジェットストリームに新しい製品が加わりました。(と言っても、もう半年以上前ですけど)  全長 67mm、径 2.35mm の「4C 」と呼ばれる金属ケースのボールペンレフィルがそれ。
 
  

それはそれで、手持ちの4C レフィル用のボールペンをジェットストリーム化できて嬉しいのだけど、何より素晴らしいのがこの4C を使ったパーカータイプレフィルへの改造。

  
 


OHTOのプラスティック製のパーカータイプレフィル(No.P80-07NP )の先をちょん切ったらインクがダラダラ出てきた。 パーツクリーナーなぞでお綺麗にしてからレフィルを通す穴の大きさを4C の太さに調節、爪楊枝で4C に下駄を履かせて全長をパーカータイプの長さにすればグラつきなど全くなく既成品のように出来上がる。
 
  
  
  
  
市販のボールペンはパーカータイプのレフィルを使うボールペンがとても多い。 
パーカータイプレフィルでは、最高の呼び声高いS.T.Dupont のイージーフローを使っていたのだけど、それでもジェットストリームには及ばなかっただけにこれはいい。 
 
 
 
ついでに言えば、イージーフローが1900円もするのに対して、この改造レフィルの元になるOHTOのレフィル:90円、ジェットストリーム4C160円、計250円。
 
 
 


このスンバらしいボールペンを作る三菱鉛筆という会社はあの三菱グル-プとは一切の資本関係がない。スリーダイヤマークは三菱鉛筆のほうが先に使用していて、両社は同じ商標を使うことを双方が合意している。 もし順番が逆だったら三菱グループは許さなかっただろう。 素晴らしい会社は寛大な会社でもあった。  更に最高なのは三菱鉛筆の創業日が私の誕生日と同じということである。
 



Related to:
http://feticizm.blogspot.jp/2011/07/in-graf-von-faber-castell-classic.html
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20140520

浅虫のうに



雨の中バスで十和田まで移動した。 バスを降りた直後より私の頭の上から晴れ始め蜘蛛の子散らすように雲が遠のいていった。 


十和田湖まで登ってきたのは、十和田から青森に至るコースとしてR102ではなく田代湿原を突っ切る青森県道40号(青森田代十和田線)を走りたかったからです。 
 
  
  








  

 
 
  

緩やかなアップダウンを繰り返す田代湿原を抜け、森林地帯に入ると残雪も明らかに多くなる。
雪解け水が道路に溢れだし、はねた雪解け水がピシャピシャと体に降りかかる。 スピードを落としてゆらゆらと下れば、流れる冷気が作る霧の網までよく見える。 重力に任せてあっという間に走り過ぎるなんてもったいない。 
 
  






十和田から青森市内に下り降りてきたらば青看板に国道4号線。 はじめ目を疑った。 
自転車乗りには「轢き殺されそうになった」 など評判がよろしくないR4 号の終点は青森駅のすぐそばだった。 起点は日本橋。 総距離743kmは日本で一番長い国道である。
  
 
 
青森からは松虫温泉に向かったのだけど青森でも、ペースが早い大型車だらけで自転車的には走りにくいこと関東近郊と何ら変わらぬ姿である。

   


 
 

 
メニューを見たらば、俺の好物ばっかりなんで用意してくれてんの?
血湧き肉踊った。


生け簀には、ツブ、アワビ、ホタテ、うになんぞがゴロゴロしていて、注文の度その場でつぶしている。 うにもミョウバンがどうのこうのと疑念を保つ必要もあるまい。 殻から直接とったものが笊に上がっている。
  
 
 

 
この盛りはインパクトが有る。  もちろんこの他にツブも食った。 
ただ好物のうにも5月はまだ出始めで、うにの味が薄い。
 
 
と思ったら、店主いわく浅虫温泉のうにはさらっとした味が特徴とおっしゃる。
そういえば、アワビも小粒な割に身も肝も味薄め。 うにもアワビも昆布を主食としているのですよね。  
You're what you eat. 
ダントツで最高級昆布といえば羅臼昆布である。 やはりうに、アワビも羅臼ということになるのでしょうか?



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20140517

The last scene of 弘前



弘前の桜は最初にして最後見ておきたかった。
もうこの景色は見ることが出来ませんから。 

 
 
今年秋からはじまる本丸の石垣改修工事。
濠を埋め天守を70mも本丸の内側へ曳家するという例を見ないもの。 濠を埋めれば濠をうめつくす花筏も暫くは見られない。 そして、天守、石垣を移動するのだからこの濠と天守、桜が織りなすこの風景は永遠に無くなることになる。 







 
 


    

 
 

 
 

 
三大桜祭りと三大夜桜の両方にかぞえられるのはここ弘前だけなのです。 
天守、濠、桜、そして弘前のシンボル岩木山とのコレボレーション。  
さらに樹齢120年、日本最古のソメイヨシノ(平均樹齢60年)、そして日本で一番幹が太いソメイヨシノをはじめ、エドヒガン、シダレザクラ、オオヤマザクラ、その他聞いたこともない樹種まで。 様々な桜が若干時期をずらしながら咲くのは元より、散り際の桜吹雪、濠に浮かぶ一面の花びらなど、品を変え姿を変えさすがですねえ。 
 
 
 
Related to:
http://www.aptinet.jp/Detail_display_00004634.html
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20140513

八幡平アスピーデライン


 
最高だった。
景色は真冬、水たまりに見えるのは夏のアスファルトのような陽炎(かげろう)。
標高700m で気温22、暑いほどの太陽に雪の冷輻射である。
 
 




   
 
  

 
   


 


走りながら、笑けてきた。
それはこの雪の回廊の見事さだけじゃない。 

  
今まで雪の壁といえば、春のお約束のように志賀草津ルートばかり走っていたのだけど、たかだた数百メートルしかないあの雪の壁を有難がって毎年のように詣でていた自分に笑けてきた。 ここはと言えば、5m 以上はある雪の回廊が10km以上続き、高さ2m程度のものから入れれば30km以上はあるのではないか? まるでレベル違いである。  
 
 
それほど煽られてないからか車も少なく走りやすいし、上りが長いこと以外自転車には天国だった。  
 
 

   

  
 


アスピーテラインのちょうど秋田と岩手の県境あたりが分水嶺になっていて、見返峠という名前が付いていた。


そこにはちょっとしたレストハウスがあって、源太カレーなるカレーがオススメと書いてある。
その指示に従えば、あら不思議、この手の場所で食べるカレーにしては例外的に旨い。 よく煮込まれた旨い牛すじカレー。





 
  


標高1400m、東北で一番高いところに有る藤七温泉。
一風呂浴びるために峠から少し降りてきた。
雪の中ワイルドな露天風呂。 どこかに似てると思ったら、万座温泉。 
草津を玉川温泉に見立てれば万座まで登ってくる感じも似てますし(こちらは二山越えですが)、景色も、硫黄がきつく白濁した泉質も。 
 
 
ただ、アスピーテラインに復帰するためには再びキツメの2kmを登ることになって風呂あがりにまた無駄な汗をかく誰得。
  
 
 

 
  

 
   






盛岡方向へも続く雪の回廊。
正面に源太岩、そして岩手山を望みながらの長い長いダウンヒル。
その間中思ってました。 またここは来るしかないなって。  
玉川温泉も、八幡平アスピーテラインも超絶に気に入ったのです。

 
 
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