20140522

JETSTREAM modification


 
ボールペンの書き心地では三菱鉛筆のジェットストリームを上回るものが見当たらない。
それくらい気に入っているジェットストリームに新しい製品が加わりました。(と言っても、もう半年以上前ですけど)  全長 67mm、径 2.35mm の「4C 」と呼ばれる金属ケースのボールペンレフィルがそれ。
 
  

それはそれで、手持ちの4C レフィル用のボールペンをジェットストリーム化できて嬉しいのだけど、何より素晴らしいのがこの4C を使ったパーカータイプレフィルへの改造。

  
 


OHTOのプラスティック製のパーカータイプレフィル(No.P80-07NP )の先をちょん切ったらインクがダラダラ出てきた。 パーツクリーナーなぞでお綺麗にしてからレフィルを通す穴の大きさを4C の太さに調節、爪楊枝で4C に下駄を履かせて全長をパーカータイプの長さにすればグラつきなど全くなく既成品のように出来上がる。
 
  
  
  
  
市販のボールペンはパーカータイプのレフィルを使うボールペンがとても多い。 
パーカータイプレフィルでは、最高の呼び声高いS.T.Dupont のイージーフローを使っていたのだけど、それでもジェットストリームには及ばなかっただけにこれはいい。 
 
 
 
ついでに言えば、イージーフローが1900円もするのに対して、この改造レフィルの元になるOHTOのレフィル:90円、ジェットストリーム4C160円、計250円。
 
 
 


このスンバらしいボールペンを作る三菱鉛筆という会社はあの三菱グル-プとは一切の資本関係がない。スリーダイヤマークは三菱鉛筆のほうが先に使用していて、両社は同じ商標を使うことを双方が合意している。 もし順番が逆だったら三菱グループは許さなかっただろう。 素晴らしい会社は寛大な会社でもあった。  更に最高なのは三菱鉛筆の創業日が私の誕生日と同じということである。
 



Related to:
http://feticizm.blogspot.jp/2011/07/in-graf-von-faber-castell-classic.html
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20140513

八幡平アスピーデライン


 
最高だった。
景色は真冬、水たまりに見えるのは夏のアスファルトのような陽炎(かげろう)。
標高700m で気温22、暑いほどの太陽に雪の冷輻射である。
 
 




   
 
  

 
   


 


走りながら、笑けてきた。
それはこの雪の回廊の見事さだけじゃない。 

  
今まで雪の壁といえば、春のお約束のように志賀草津ルートばかり走っていたのだけど、たかだた数百メートルしかないあの雪の壁を有難がって毎年のように詣でていた自分に笑けてきた。 ここはと言えば、5m 以上はある雪の回廊が10km以上続き、高さ2m程度のものから入れれば30km以上はあるのではないか? まるでレベル違いである。  
 
 
それほど煽られてないからか車も少なく走りやすいし、上りが長いこと以外自転車には天国だった。  
 
 

   

  
 


アスピーテラインのちょうど秋田と岩手の県境あたりが分水嶺になっていて、見返峠という名前が付いていた。


そこにはちょっとしたレストハウスがあって、源太カレーなるカレーがオススメと書いてある。
その指示に従えば、あら不思議、この手の場所で食べるカレーにしては例外的に旨い。 よく煮込まれた旨い牛すじカレー。





 
  


標高1400m、東北で一番高いところに有る藤七温泉。
一風呂浴びるために峠から少し降りてきた。
雪の中ワイルドな露天風呂。 どこかに似てると思ったら、万座温泉。 
草津を玉川温泉に見立てれば万座まで登ってくる感じも似てますし(こちらは二山越えですが)、景色も、硫黄がきつく白濁した泉質も。 
 
 
ただ、アスピーテラインに復帰するためには再びキツメの2kmを登ることになって風呂あがりにまた無駄な汗をかく誰得。
  
 
 

 
  

 
   






盛岡方向へも続く雪の回廊。
正面に源太岩、そして岩手山を望みながらの長い長いダウンヒル。
その間中思ってました。 またここは来るしかないなって。  
玉川温泉も、八幡平アスピーテラインも超絶に気に入ったのです。

 
 
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20140503

Classic Hotel ”Shimakan”



伊勢志摩の観光の歴史の端緒になった志摩観光ホテル。通称 ”シマカン” である。
60年以上前の創業で、日本で初めて地の海の幸をつかったフランス料理を売りにしたリゾートホテル、そして関西の政財界の人間が集ったホテルとして知られている。 

  
 
  
  
    


 


 
  
 
昭和の巨匠、村野藤吾設計
作家、山崎豊子が常宿にしていたことも有るホテルで、”暖簾”、”花のれん”、”不毛地帯”、”華麗なる一族”などを執筆。 このホテルのメインダイニング ”la mer” は華麗なる一族の舞台にもなっている。 



アワビステーキや松阪肉を使ったフランス料理で名を馳せたこのレストランのもう一つの名物が海の幸カレーである。
  

 
  
  
嘗て、世界一贅沢な伊勢海老のスープを作ることが出来るレストランだと豪語していた。 その根拠は一日に600尾もの伊勢海老を消費するレストランは世界でもここしかないから、当然その伊勢海老スープは世界一というもっともなものであった。  
 
 

今は、とても一日に600尾もの伊勢海老を消費はできそうな栄華の面影もなくレストランも閑散としている。  とはいっても、濃厚で旨い。 この伊勢海老のビスクは現代的ヘルシー志向とは逆の油脂をたっぷり使った懐かしいクラシックフレンチ風。 
    
   
 


だしが効いた優しいマイルドカレーである。 
アワビや蟹がゴロリンと。  昔は伊勢海老の身もゴロンと入っていた記憶があって懸命に探したが見当たらない。

 
    


はたして、ここのカレーは旨くも諭吉一人に近い、おそらく日本でもっとも高価なカレーの一つである。

 
  
そのお料理の値段に相応しく、大蔵陶園の特注皿やchristofle のカトラリーが並んだ時代ももう昔。、今はNoritake に格下げされている。  まあ、皿やフォークを食うわけでもないが、コストカットが叫ばれ、弱っちくなった日本の姿まで映されているようであった。 


 

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